ENJOY!日本茶

ホーム
コラム
> おごじょ茶ん日記 vol.6

おごじょ茶ん日記 vol.6

2016.01.15

写真(1)

門出

お茶農家の花嫁修業も、そろそろ卒業かな。
同居から次のステップへと足を踏みいれる決心をした私たち。

都会だったら新居はまず場所探しから始まるのだろうけれど
有難くも土地はある。
同じ敷地内にするか、車で3分の場所にするか、それとも二世帯住宅か・・・。
家族会議が連日連夜「ダイヤメ」と共に行われた。

酔いが回ると語るにも話が大きくなり、
男衆は一階はガレージにして、バイクを眺めながら晩酌したいなどと夢物語。

やれやれ・・今夜も決まりませんでした(笑)

その前に結婚では??

タイミングを図っているうちに3年が経ち私も30歳に。
結婚前に新居で盛り上がる陽気な東八重家。
私も今やすっかりその一員です。

4月からは、お茶摘みが始まるので、
「今でしょう」
ということで、冬の間に急ピッチで新居と結婚の同時進行となり
栃木の私の実家にも改めて挨拶に行くことに。

正直、両親は私が鹿児島に嫁に行くことに反対していましたが
3年間辛抱強く見守り、応援してくれるようになり、
「隼くんなら大丈夫」と父も言うまでに。少し涙目で。

きっと親は子どもがいくつになっても心配で、大切な存在で、
幸せになってもらいたいのだと、私も涙が出ました。

父は、特別な言葉はなかったけれど
「よく頑張ったな。頑張れよ」って・・・。

嬉しくて、それでいて、寂しくて仕方がない。

母は、私の一番の理解者。
鹿児島に来た当初は「いつでも帰っておいで」と心配していたが、
私の覚悟が固まるにつれ、
「無理はせず、何かあったら隼くんに頼りなさい」と
励まし見守ってくれた。

私をここまで育ててくれてありがとうございました。
立派なおごじょになって、幸せをつかみます!
そしていつか恩返しするからね。

「自分の転機は30歳」と昔から決めていたが
本当にそうなるとは。
そう!私のお腹に小さな命が宿りました。
この子もずっと待っていたのでしょうね。

次から次へと幸せなことが訪れ、新たな人生の扉が開きました。

写真(2)

この記事を書いた執筆者

東八重香織

東八重香織(とうばえ かおり)

栃木で生まれ育ち、縁あって、鹿児島の茶農家の跡取りと結婚。2003年から鹿児島在住。「鹿児島茶」にすっかり魅了され、鹿児島茶を広めると共に、日本茶の魅力を幅広い世代に伝えたく、オーソドックスな日本茶以外に紅茶、烏龍茶など新商品の開発にも力を入れています。世界遺産仙巌園と商品開発した「武士の紅茶」が注目を浴びるなど、少しずつ前進しています。「おいしいね」とたくさんに方にいっていただけるよう、精進していきたいと思います。