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清水加奈『かぶせ茶農家のひとりごと』vol.6「ise-chaのある生活」

2017.03.14

こんにちは。
少しずつ春の到来を感じる今日この頃です。お茶農家も新茶に向けて、徐々に慌しくなってきていますよ。今日も、「今年も良い新芽を頼むよ~」と、肥料をあげています。

さて前回でも少しお話させていただきました表参道LATTESTさんでの「ise-chaのある生活」ワークショップ第二弾に講師としておじゃましました~!!
講師と言っても私は普通のお茶農家の主婦。難しいお話はできないので、とにかく楽しんでいただき、日常生活の中にお茶や伊勢茶を入れていただけたらな~という想いでお手伝いさせていただきました。

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まずは簡単に自己紹介。そして、三重県のかぶせ茶事情のお話。バッチリかぶせ茶の生産量が全国第1位とPR!新芽にかぶせる覆いを少し切り取って持ってきたので、実際に手にとって触っていただきました。
そしていつもかぶせ茶カフェの急須でもお世話になっている 四日市萬古焼「藤総製陶所」さんひとしずく急須を使って、お一人ずつご自分で淹れたかぶせ茶をお楽しみいただきました。一煎目はぬるめのお湯でゆっくりじっくり茶葉を開かせ、まったり玉露のような甘み、二煎目は熱めのお湯でさっと淹れさっぱりとした煎茶のような心地よい渋みを味わっていただきました。

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そして、その茶殻で・・・・なんと、料理家 岩崎さんが「茶殻入り白和え」をその場で作ってくださいました!!これがすごく美味しくて。白和えにやさしいお茶の味がして、初めてなのにどこか懐かしい味でした。三重のブランド米「結びの神」のおむすびといただきました。

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最後は藤総製陶所さんの焙烙急須で窯元自らわが家のかりがね(茎茶)を焙じていただき、みんなでほうじ茶の香りと味でリラックス♪

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とってもアットホームで、みんなでお茶が楽しめるあったかい雰囲気のイベントでした。お手伝いのはずが、私も思う存分楽しませていただきました(笑)

こちらのイベントは三重県主催でurakuさんというアパレルやモデルがお仕事という女性お二人が企画運営をされました。とにかくおしゃれ感がただよい、沢山刺激をいただきました。いままでのない雰囲気のイベントで、伊勢茶のイメージがガラリと変わりました。
今後も新しい企画を考えていらっしゃるようなので、楽しみです!!

次回はお茶植えの様子をお伝えします!
わが家は毎年3月に家族総出でお茶植えをします。古いお茶の樹をかわいそうですが掘り起こし、新しいかわいいお茶の樹の赤ちゃんを植えるのです。今年も2種類の品種を植える予定です。みんなで頑張りまーす!!

《これまでの記事》
●vol.1三重の茶畑からこんにちは
●vol.2 へぇ~、三重県お茶事情。
●vol.3 かぶせ茶の楽しみかた
●vol.4 「ようこそ!かぶせ茶カフェへ」
●vol.5 「冬の茶畑と茶農家」

この記事を書いた執筆者

清水加奈

清水加奈(しみずかな)

三重県の専業茶農家(有)マルシゲ清水製茶の長女に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。25歳の頃結婚と同時に就農。2010年に1人でも多くの方に三重のかぶせ茶を知ってもらい、ファンになってもらいたいという想いから『かぶせ茶カフェ』を開業。農業女子プロジェクトメンバー、四日市茶農家女子会メンバー、茶育指導士、二児の母。
★マルシゲ清水製茶HP: http://marushige-cha.jp/