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清水加奈『かぶせ茶農家のひとりごと』vol.35『マルシゲ清水製茶の夏休み2019』

2019.09.20

今年もやってきました、そして過ぎ去っていきました夏休み。
9月に入り、学校が始まってようやく日常が戻り、ほっとしつつもたまった仕事でバタバタな毎日を過ごしています。

報告になっちゃいますが、今年の夏休みの出来事を3つご報告します。

まずは1つ目、私が所属する「四日市茶農家女子会」では、毎年夏休み恒例の「かぶせ茶のおいしい入れ方&料理体験講座」を開催しました!!

 

 

こちらは今年で3年目?4年目?なのですが、年々人気企画になってきており、なんと今年の当選倍率は10倍!!アイドルのコンサートチケット並ですよね!
見事当選された6組の親子さんと一緒に、かぶせ茶の淹れかた講座と「ぺペロン茶―ノ」と「かぶせ茶クレープ」を作っていただきました!

 

 

まずは日本茶インストラクターでもあるメンバーが、かぶせ茶の入れ方を紹介。一煎目でぬるめの温度で淹れて甘みを感じ、二煎目は熱めで淹れて渋みを感じていただきました。小さいお子さんが、一生懸命心込めてお茶を入れる姿、嬉しい!!

入れかた教室のあとはみんなでクッキング♪

 

 

メインは「ぺぺロン茶―ノ」。お察しのとおり、ペペロンチーノのお茶バージョンです。
以前にもこちらで紹介しましたが、かぶせ茶の茶殻は被覆をして育てているので葉肉が柔らかくえぐみもなく、美味しい上に食物繊維やビタミンEも摂取できるというすぐれもの。ペペロンチーノを作る要領で具に茶殻を入れたら「ペペロン茶―ノ」できあがり。炒めていると、製茶工場のような香りも楽しめますよ。
「かぶせ茶クレープ」は生地に粉末かぶせ茶を投入。コレが不思議と、生の生地では緑色が薄いのですが、焼くと鮮やかな緑色に。

どちらもかぶせ茶たっぷりで、参加の親子さんにも喜んでいただきました!!
ちびっ子もお母さんも、かぶせ茶ファンになってくれたら嬉しいなと思います♪

 

2つ目は、「アートな蚊遣り豚展」!
私の住む三重県四日市市は、伝統工芸品萬古焼さんとで有名ですが、蚊取り線香を内側につるす、懐かしい蚊遣り豚も沢山作っています。昭和感たっぷりの懐かしさ。この時期のお楽しみは「アート名蚊遣り豚展」。
その名の通り、蚊遣り豚に自由にアートを施した作品の展示会です!
「かぶせ茶の豚あるよ!」という噂を耳にし、早速訪れてみると、、、発見!!

 

 

その名も「四日市かブ~せ茶」!!素焼きの蚊遣り豚さんには、新芽を表す緑色の芝生のようなものが貼ってあり、豚のおしりのほうには遮光ネットがかぶせられている!!
まるで蚊遣り豚が新茶のお茶の樹のよう!!
よく見て!!左後方には新芽を霜から守る、防霜ファンまで!!
か、か、かわいい!!

これだけではありません、豚の中は、、、
赤い座布団とおいしそうなかぶせ茶。今にも中に入って一杯いただけそうな様子。
た、た、たまらん!!

 

 

人気投票には、迷わず「四日市かブ~せ茶」に1票。

そしてなんとこちらの製作者さん、いつもお世話になっている消防士さん。消防士さんのご好意で、なんと展示後はかぶせ茶カフェに飾らせていただくことになりました!
ありがとうございます、床の間あけてお待ちしています!
楽しみだな~♪

 

3つ目は、毎年恒例マルシゲ清水製茶、夏の慰安旅行。
毎年、家族総勢7名で行くワイワイ旅行。残念ながら今年は急遽父が所要で行けなくなり、6名の旅でした。
相変わらず、幹事は今年も私。いつか子供達と一緒に平和について感じる旅をしてみたくて、思い切って広島に。

 

 

娘が13歳、息子が10歳、これから思春期や反抗期、部活、受験、友達関係など様々な葛藤や苦しみを乗り越えていくだろうという時期の前に、「生きている」ことのありがたさや尊さを、少しでも一緒に感じたいなぁという思いで訪れました。

 

 

多くは語らないけれど、3時間ほどかけてじっくり平和記念資料館の展示を見る二人の姿から、何か感じ取ってくれたことだろうと思います。

宮島、原爆ドーム、平和記念資料館、おりつるタワー、尾道。

来年は、鹿児島 知覧に行ってみたいなぁ。

 

 

《これまでの記事》
●vol.1三重の茶畑からこんにちは
●vol.2 へぇ~、三重県お茶事情。
●vol.3 かぶせ茶の楽しみかた
●vol.4 「ようこそ!かぶせ茶カフェへ」
●vol.5 「冬の茶畑と茶農家」
●vol.6「ise-chaのある生活」
●vol.7 「お茶植え」
●vol.8「新茶2017」
●vol.9 『新茶無事終了』
●vol.10 『夜のお仕事』
●vol.11 『かぶせ茶氷』
●vol.12 『お茶の品種』
●vol.13 『秋番茶刈り採り中です!』
●14 『滋賀 信楽朝宮へ行って来ました!』
●15 「冬仕事とみえセレクション」
●16「JGAP認証」
●17『四日市イベント@三重テラス』
●18『道の駅 みなみやましろ村』
●19『お茶苗植え 2019』
●20 『新茶 2018』
●21 『一番茶終了!!そして二番茶』
●22 『四日市少年自然の家さんとのコラボ 家庭の日』
●23 『水出しかぶせ茶』
●24『マルシゲ研修旅行』
●25『只今 秋番茶摘採中!!』
●26『子供達のお茶カフェ♪』
●27『子供達のお茶カフェ♪』
●28『2019年スタート!!』
●29『受験生にお茶!!』
●30『今年も植えました!!』
●31『いよいよ新茶です!』
●32『新茶2019 刈りとり中です!!』
●33『二番茶2019 スタートしました!』
●34『今年もやってます!かぶせ茶氷。』

この記事を書いた執筆者

清水加奈日本茶アンバサダー

清水加奈(しみずかな)

三重県の専業茶農家(有)マルシゲ清水製茶の長女に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。25歳の頃結婚と同時に就農。2010年に1人でも多くの方に三重のかぶせ茶を知ってもらい、ファンになってもらいたいという想いから『かぶせ茶カフェ』を開業。農業女子プロジェクトメンバー、四日市茶農家女子会メンバー、茶育指導士、二児の母。
★マルシゲ清水製茶HP: http://marushige-cha.jp/