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日本茶アンバサダーレポート from スイス  Vol.1 スイスお茶事情

2016.12.24

こんにちは。お茶情報について、新たにスイスよりレポートさせていただきます。どうぞ宜しくお願いします!

スイスと言えば、アルプスの少女ハイジ・チーズ・チョコレートの3拍子ですが、それはそのとおり。それ以外の日常のスイスについてお伝えしたいと思います。スイスでは、お茶のことをドイツ語で”Tee(テー)”といいますが、スイス人にとって、お茶は全般的に大変身近なもの。現地の方が紅茶やハーブティを飲む姿は、日常生活でもよくみられます。また、スイスの家庭料理で有名なチーズフォンデュを食す際には、温かい紅茶を飲みながらいただくのがスイス流、などというエピソードもあり。(冷たいビールと一緒に飲むと、チーズがお腹の中で固まってしまい苦しい思いをするので要注意!)思い返せば、食事をしながら紅茶を飲む習慣があったりします。

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スーパーマーケットの売り場をみれば、お茶がスイス人の生活に欠かせないものであることは一目瞭然。ハーブティやフレーバーティを中心にバリエーション豊富に、広い面を陣取って商品展開しています。ほら!色とりどりの箱のデザインで、見るのも結構楽しい♪日本へのお土産にも喜ばれます。

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よくみかけるのは、ペパーミントティー、ルイボスティー、シナモンティー、緑茶などなど、日本でもおなじみのハーブティが主流です。健康維持のサプリメント的に利用することが多く、風邪をひいたとき、イライラした時、頭が痛い時、胃腸の具合が悪い時、と症状によって飲み分けていたりします。容易に薬を飲むことをせず、極力お茶で自然治癒を狙って頑張る人が多いんです。(治るにも時間がかかる。だからその間に他の人に風邪がうつっちゃうコトも多々あり。汗)
ちなみに私が愛飲するのは胃腸不良の時のコレ!元キャビンアテンダントの友人に勧められてから、結構な頻度で飲んでいます。便秘気味だったり胃が疲れやすい私にはぴったりで、風味も飲みやすく、すっかりヘビロテティーに。中身はペパーミント、フェンネル、アニス、カモミール、メリッサなどのハーブがミックスされたもの。スイス料理は生クリームやバターがたっぷり使われたものが多いですし、和食に比べると塩分が強めなので、胃が重い日はこのお茶に頼ります。これを飲むと、ほんの少しだけ爽快感があり、時間が経つと重い感じがいつのまにか自然になくなっているような、そんな穏やかな効果感です。

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この豊富な種類の中にはもちろんグリーンティもあります!ただし、日本でみられるような緑茶ではなく、スリランカ産の緑茶にフレーバーがついているもの。ミントと緑茶、レモングラスと緑茶、などなど。。。しかもドイツから輸入しているものが多いですね。

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最近は煎茶 SENCHAをよく目にします。Green tea=中国茶か日本茶、というおぼろげなイメージから、 具体的なSENCHAブランドへ移行中なのではないかと個人的な印象を受けています。
次回は、このSENCHAブームに焦点をあててレポートしたいと思います。

この記事を書いた執筆者

Yuriko HOMMA 日本茶アンバサダー

Yuriko HOMMA

大学卒業後化粧品会社へ就職、以降日本及び海外のビューティー業界にて商品開発・マーケティングに従事。傍ら、現在は日本とスイスにて、ビューティ・ファッション・カルチャー関係の通訳翻訳・コーディネーターとして日々を送っています。海外に触れるたびに日本のカルチャーについて自分の無知さに愕然とし、日々勉強中。ヨーロッパではお茶=グリーンティ=抹茶のイメージが強く、茶道などと一緒にまだまだ敷居の高いものと思われていましたが、最近は健康志向で日常でも楽しめるようなお茶へ変わってきている模様。自分も日本茶の勉強をしながら、スイスと欧州諸国の直近の茶文化と日本茶事情をレポートしたいと思います。