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土橋みゆきのハレノヒケノヒ二十四節気vol.26「冬の簡単、保存食づくり。」

2018.11.30

二十四節気の小雪から大雪へ。
暦では冬真只中になりますね。

この時期の冬野菜、特に根菜は身体を温めてくれるので
風邪予防に最適!

ぜひ積極的に摂っていただきたいと思います。

そして今の楽しみは、その根菜を使った保存食づくりです。

特に好きなのは11月~2月頃に旬を迎える赤かぶ。
見ているだけでも可愛くて癒やされます。
でも食べます(笑)

そしてこの時期、おすすめなのが

干し野菜づくり

たとえば赤かぶをこのように薄切りにして、ネットで一週間ほど乾燥させると
立派な干し野菜が出来上がります。

 

 

出来上がった星野菜は瓶に入れて、乾燥剤と一緒に保存。
そのままかじっても美味しいので、おつまみにしたり
お味噌汁の具材としても大活躍します。

水分が飛んでいるので、野菜本来の甘みが出て
本当に美味しいですよ。
非常食にもなります。

人参、大根も同じく、美味しく出来上がります。

りんごやみかん、また、冬に旬を迎える国産レモンも
ドライにすると旨味が倍増します。

この美味しさを知ってしまうと、この季節はワクワクしてしまうのです。

とは言え、旬のお野菜を新鮮なうちにいただきたいという気持ちも
もちろんあります。

ところが、かぶは、うちの男子たちには不人気のお野菜なのです。
何でもあの食感が苦手なのだそうです。

煮物だと確かに独特の触感はありますが
焼いていただくとそれが気にならなくなります。

ぜひ皆さんにお試しいただきたいのが
ハッセルバックポテトならぬ、ハッセルバックかぶ(笑)

ハッセルバックポテトというのはスウェーデン料理で
じゃがいもに細かい切り目を入れてその間にベーコンやチーズを挟んで
焼き上げます。

これをじゃがいもではなく、かぶで
そして切り目の間にアボカドを入れて焼き上げたものがこちら。
今流行りの、低糖質食でもあります^^

 

 

この時期のかぶや大根は忘年会シーズンの強い味方。
食べた物を吸収されやすい状態まで分解する消化酵素、アミラーゼを含んでいますので
積極的に食べたい食品のひとつですね。

かぶが大安売りをしていると嬉しい!買っていかなくちゃ!と思う半面
本当に重いので、持ち帰る時は大変なのですが
この重みこそ、栄養の重みだと思うようにしております。

「重い、重い」と荷物を抱えて帰宅した私を見てみないふりする配偶者には少しイラつきますが(笑)

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ
●vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方
●vol.3_新年の愉しみ
●vol.4_暦の春
●vol.5春の苦み
●vol.6さの神様
●vol.7 八十八夜と暦の夏
●vol.8 うめしごと
●vol.9 七夕の正しい過ごし方
●vol.10 暦の秋
●vol.11アンチエイジング祈願重陽の節句
●vol.12 秋空が美しく雲映える二十四節気、寒露の頃。
●vol.13 霜降の「柿しごと」
●vol.14 「大雪の過ごし方」
●vol.15 「お雑煮の秘密」
●vol.16 「大根で始める、立春。」
●vol.17「春の気分を”あげる”」
●vol.18「テーブルで楽しむ春。」
●vol.19「初夏のよもぎライフ」
●vol.20 「どくだみハーバルライフ」
●vol.21「夏こそ断捨離」
●vol.22「鬼灯で涼を愉しむ。」
●vol.23「暦に寄り添うアスリートライフ」
●vol.24「秋土用の過ごし方。」
●vol.25「新蕎麦の季節。」

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/