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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.36 ヨーロッパ遠征2019前編

2019.12.15

みなさんこんにちは!カネロク松本園の松本です。
師走でございますね。今年ももう終わり。早いものです。
令和の「令」
今年の漢字のニュースを見て年末感を感じました。
さて11月のご報告を。

11月の8日9日は世界お茶まつりに出展しました。
3年に一度、静岡市のグランシップという催事場で開催されるイベントです。

 

 

毎回出展していますが3年前に比べてなんとなく雰囲気が変わってきた気がします。
どう変わってきたかというと説明がなかなか難しいのですが、前回までは静岡県内の市町村がそれぞれ補助金を出して産地ごとに「〜茶」という産地ブランドで出展しているブースが多かったように思います。
そのようなミニ産地ブランドでの出展が少なくなり、それぞれの産地の中でも特色を持っている生産者が前面に出てきたような気がしました。勉強に各ブースをまわる時間もあまりなかったのですが、そういったちょっとコアなお茶ファンにはじっくり楽しめるイベントだったのかなとおもいました。
ただ“静岡茶“として見ると転換期だなぁとも思いました。
また次回がどうなっていくか楽しみです。

 

 

22日からは3年目になるヨーロッパ遠征へ。

 

 

まずはパリのフロマージェリーヒサダさんでのチーズと燻製茶のマリアージュというイベントを開催しました。
フロマージェリーヒサダさんとは昨年度お邪魔させていただいて一年越しでのコラボイベントとなりました。チーズにはワイン〜みたいなイメージがありますがお茶も日本酒も合うんですよ。もちろんフランス語は喋れず通訳をお願いしてますが、それでもなんとなく伝えられるようなカンをとりもどすべく説明しました。
まずは緑茶のスパークリングでウェルカムをして燻製茶を3種類お試しいただきました。
すでにパリ市内で発売を開始しているお店のご紹介を合わせて4種類のチーズにどれが合うかお試ししていただきました。

 

 

ロンドンではジャパンハウスロンドンにてテイスティングイベントを開催しました。
ジャパンハウスロンドンは名前の通り日本政府が運営するアンテナショップです。
たくさんの伝統工芸品や文化的な書籍などがきれいにディスプレイされていて素敵なお店。
そして私はフランス語はゼロ%ですが英語なら20%ぐらいはヒアリングできます。
お客様との困難なコミュニケーションも多少は楽しめました。
お紅茶の国ロンドンはやっぱり紅茶にたいする教育が違うのかなと感じる瞬間がありました。小さな子供もお茶を飲みにきて満面の笑みでめっちゃうまいと言ってくれます。
日本もフランスもイギリスもやっぱりお茶ひとつとっても文化的な違いがあるものです。
これは緑茶に関しても国内国外に対する教育を考えるひつようがあるんだろうなとおもいました。

 

 

それからパリに戻ってサロンドテに飛び込み営業に廻ったり、展示会に出展したり。
ちょっと書ききれません。
12月に渡ってのヨーロッパ遠征ですので次回に続く〜とさせていただきます。

インフルエンザも流行って息子の学校では学級閉鎖のクラスもあるようです。
年の瀬を皆様元気でお過ごしくださいね。
それではまた来年〜(๑◕ˇڡˇ◕๑)ノシ
良いお年を!

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり
●vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!
●vol.24 星付き茶農家になりました
●vol.25 旅ラジ出演!にこやかに喋れるキャラになりたい。
●vol.26 茶器にもこだわるとさらにお茶が楽しく嬉しくなりますよ
●vol.27 洋行帰り松本
●vol.28 インフルにまけんなヨ!
●vol.29 老後は能登に住みたい
●vol.30 カネロクアンバサダーがほしい
●vol.31新茶買ってね?
●vol.32 令和もカネロク松本園を宜しくお願いいたします。
●vol.33 残暑が厳しすぎるざんしょ
●vol.34 浅草ジャパンティーフェスティバルでお待ちしてます!
●vol.35 地紅茶サミット豊橋に出展します。

この記事を書いた執筆者

松本浩毅日本茶アンバサダー

松本浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。日本茶ゴールドアンバサダー(G19-004)。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com