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「日本茶アンバサダーレポートinシンガポール」Vol.3

2015.10.05

こんにちは。山田陽子です。
最近のシンガポールは、インドネシアでの焼畑に起因するヘイズと呼ばれる煙害がひどく、外に出ずらい日が続いています。でも、選挙があったり、F1シンガポールグランプリがあったりとイベントが続き、若干、賑やかな今日この頃です。
この時期のイベントといえば、日本でもお月見で知られるMid-Autumn Festival(中秋の名月)が中華系の国民が多いシンガポールでは比較的大きいイベントです。
日本ではお月見団子とお茶と共に月を眺めるものですが、シンガポールでは月餅とお茶、特に月餅がMid-Autumn Festivalでは欠かせないアイテムです。今回はお茶請けにピッタリな月餅をメインにお茶請けの話をしたいと思います。

写真(1) 広東風の月餅

シンガポール中華文化での中秋の名月の由来は、日本と同様に秋の収穫に感謝し月をめでるということから始まっており、その由来は神話と共に語られているようです。近代では友人や親戚が集まり月餅を分けて食べる風習となり、昨今では家族や友人と月餅を贈り合うイベントとなっています。

ただ、近年では月を見るというよりは月餅を食べる日のようになっておりMoon-Cake Festival と呼ばれたり、この時期、街中をランタンで装飾したりしているためLantern Festivalとも呼ばれています。

写真(2) チャイナタウンのイルミネーション

月餅は日本でも中華料理レストランなどで販売されているので馴染みのある方が多いと思います。その丸い形が中華文化では円満とか結束のシンボルとされ、伝統的な月餅は丸く、中に色々な種類の餡が入っています。アヒルの卵の塩漬けが入っているものも多くあります。現在、最も一般的なものは写真のような広東風の月餅です。この時期になると有名ホテルやレストラン、菓子店が各々オリジナルの月餅を売り出し、デパートなどでは特設会場が設置され、みんな好みの月餅を購入しています。

味について個人的な感想を書かせていただくと、日本で販売されている月餅よりも何倍も美味しいものがシンガポールでは頂けます。少々甘いのでノンシュガーの中国茶と一緒に食べるのがマル!です。

シンガポールでは伝統的な月餅だけではなく、アレンジされたものも多数あり色々と試してみれるのもとても楽しいものです。スターバックスでもオリジナルの月餅を販売しており、店内でコーヒーと共に味わえます。きっと日本茶とも相性が良いものがあるのではないかと思います。是非、探してみたいですね。

写真(3) スターバックスの月餅

また、今回この記事を書くのにあたって、色々と調べている中で中国の地方によって月餅も少しづつ違いがあるということを初めて知りました。中華系シンガポール人のルーツは中国南方のいくつかの地方に分かます。福建、湖州、広東そして客家といわれる地方がメインのルーツであり、その地方ごとに異なるタイプの月餅があります。一般的な広東風以外のものは街中ではあまり見かけないので、今度、販売しているお店を見つけてトライしてみたいと思っています。

中華系のお茶請けには月餅以外にも色々とあります。点心がとても有名ですが、中国茶サロンではお茶で煮た玉子や味付けされたひまわりの種、ドライフルーツなどが一般的なようです。ただ、シンガポール人にとっては本格的な中国茶文化はそこまで日常的ではないと個人的には思います。彼らが好んでお茶請けにするスウィーツは土地柄、マレー系のお菓子や以前にも取り上げたカヤトーストがより一般的です。機会があれば中華系以外のお茶請けについても取り上げてみたいと思います。

写真(4) ひまわりの種がお茶請け

今回はこんなところで。。。

この記事を書いた執筆者

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山田陽子(やまだ ようこ)

大学卒業後、日本で就職するも海外での就業の希望が諦められず、2011年末に一念発起し単身でシンガポールへ。現在、在住4年目。言語や文化の違いに戸惑いつつも、ローカルの友人にはJapanese Singaporean と言われる程、馴染んで楽しく暮らしています。昔から、家では日本茶を飲む習慣があり、日本の美味しいお茶を海外にも広めたいと思い日本茶アンバサダーとして活動することにしました。日本茶だけではなく中国茶や東南アジアのお茶文化のレポートも出来ればと思っています。