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岐阜のお茶旅 vol.1_見渡せば、山、山、山。山の中の岐阜のお茶

2017.07.22

はじめまして。第一回公募にて日本茶アンバサダーに就任した平林典子です。岐阜県在住のお茶愛好家です。コラム「岐阜のお茶旅」では、岐阜県産のお茶事情や情報をお届けさせて頂きます。
岐阜の山の中を旅する気分で、岐阜のお茶を楽しんでいただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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『ここで、少しだけ・・・岐阜県について・・・・』
岐阜県は日本の中部地方に位置します。日本のほぼ真ん中とも言われています。七つの県に囲まれた山国。海はありません。美しい山と川に囲まれた自然豊かなところです。
岐阜県は北の飛騨地方と南の美濃地方に分かれます。観光地で有名な飛騨高山やユネスコの世界遺産、白川郷・五箇山の合掌造り集落は北の飛騨地方にあります。そして、お茶は南の美濃地方で造られています。栽培面積が全国第9位です。他県の方から見れば、縁のないお茶かもしれませんが、昔から変わらぬ山里の美しい茶畑を感じながら、岐阜のお茶を知って頂ければ幸いです。

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『岐阜のブランド茶は美濃茶』
岐阜県のお茶は美濃地方の中で二つの地域に分かれています。県西部(西濃地域)美濃いび茶と県中央部(中濃地域)美濃白川茶です。岐阜県産100%茶葉を原料にしたお茶を美濃茶と位置づけしています。どちらの産地も中山間地域で、山々に囲まれ、川が流れ、清々しく、水と空気が美味しい地域です。昼夜の温度較差が大きく、生産されるお茶は濃厚で爽やかな香りがします。
「美濃いび茶」と「美濃白川茶」どちらも美濃茶ですが、気候や標高など自然環境の違いからか、お味に違いがあります。もちろん、製茶の方法もその土地によって違いがありますから当然のことです。その土地、その土地のお味があって、それを感じる事ができるのは、とても楽しいことです。
室町時代から、または江戸時代から、お茶産地の古い歴史があり、物語があり、今も受け継ぎお茶を造る人がいる。
お茶を飲みながら、茶畑に吹く清らかな風を感じたり、朝霧に濡れる瑞々しい茶葉の香りを感じたり、お茶づくりに情熱を燃やす生産者さんの思いを感じたりできれば、とても、素敵なことと思います。

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山にすっぽり囲まれた岐阜の茶畑とお茶を愛する人々との出会い旅です。ご紹介した3枚の写真は5月の中旬、新茶の茶摘みの頃の美濃白川茶の地域、加茂郡東白川村の茶畑です。東白川村は「日本で最も美しい村」連合で美しい村に認定され、未来に残したい地域資源として白川茶文化が登録されています。次回は東白川村の「新茶まつり」のレポートをお届けします。どうぞ、よろしくお願いいたします。

この記事を書いた執筆者

平林典子日本茶アンバサダー

平林典子(ひらばやし のりこ)

「Lacue チーズ・お茶・ワイン」の教室を運営。セミナーやイベントを開催。煎茶道黄檗松風流師範。チーズプロフェッショナル(CPA認定)ソムリエ(JAS認定)中国茶インストラクター(ロ・ヴー認定)茶道の季節を愛でる思いを大切に、気軽に楽しく、美味しく、自由な発想でお茶を楽しむ教室やお茶会を開催しています。