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土橋みゆきのハレノヒケノヒ二十四節気vol.17「春の気分を”あげる”」

2018.02.28

今年の冬は冷え込みが強く、体力を使い切ってしまいました。
身体についつい力が入ってしまい、コリコリに凝るのはどうしようもないのですが
それでもそんな中、風邪ひとつ引かないのは緑茶をよく飲むようになったからだと思います。
カテキン万歳!!

さて、そんな寒い中、暦の上では春になり、あちこちで梅の便りも聞かれるようになりました。
長い冬を終え、そろそろ気持ちも前向きになってくる頃でしょうか。

五行では春は酸っぱいものを食べると良いとされ
また身体にどこか青いものを身に着けていると言われています。

中国では季節によって色があり、春の色は青なのです。

青い春。

アオハルかよ(笑)

です。

また、肝臓をいたわる時期でもありますので
歓送迎会で飲みすぎないように気を付けてくださいね。

五行学説では春に負担がかかりやすいのが、肝、つまり肝臓だと言われています。
そして肝臓は春の草木のように、ゆったりのびのびとしている状態を好むので
せかせかしたり、心にストレスが溜まると肝機能が低下してしまいます。
無理をしないでと言っても、そうはいかない人も多いと思いますが
せめて深呼吸をして、深く思いつめないようにしましょう。
そんな時は旬のものを食べるのが一番!
ということで、3月は山菜の美味しい季節。
さらに、山菜の苦みや灰汁は最高のデトックスになります。
昔の人はこれでむくみを取っていたのですが
さらに天ぷらにすることで運が「あがる」
揚げ物と「あがる」を掛けていました。

天ぷらを家で作るというのはちょっと敷居が高くて
油ももったいないという声もよく聞くのですが
山菜はすぐ火が通るのでフライパンでも簡単に出来ますよ。

 

01

 

素材の歯ごたえも旨味もぎゅっと詰まるので
山菜は天ぷらにしていただくのが一番のオススメです。

そして、この頃になると、私は異常に器が欲しくなります。
お料理は代り映えしなくても、食器を変えるだけで
気持ちが俄然前向きになるからです。

今私の心をわしづかみにしているのが
「くらわんか丼」

 

02

 

長崎の波佐見焼です。

元々、大阪商人が船の中で食べる時に
安定していて倒れにくくなっているデザインで作られたそうですが
どことなく北欧チック。
一目ぼれしてしまいました。

実際に使ってみると、その使い勝手の良さに驚きます。

花のお江戸で「くらわんか、くらわんか」(食べていきなさいよ~という意味)
という言葉が行き交う風景を勝手に想像してしまい
すっかり気持ちは江戸商人(笑)
気持ちを上げてくれる器ですね!

今回のお料理教室ではそんな活気のある江戸時代の食事風景に思いを馳せながら
旬の食材を取り入れたメニューがずらりと並びます。

また、試食タイムでは江戸の健康指南書、ベストセラー書籍「養生訓」のミニ講座もお楽しみいただきます。

季節の物を食べてよりよく生きるお江戸の知恵をテーブルで楽しみましょう。

運気は確実に「あがり」ますよ!

 

03

 

和ハーブおばんざい教室
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弥生のテーブル。「花のお江戸のくらわんかご飯」
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メニュー(予定)

三つ葉たっぷり、運気UPかき揚げ丼
ヘルシーもち麦サラダ
春のさっと小鉢2種
季節のお椀
季節の和ハーブドリンク
※メニューは仕入れ状況で変更される場合があります。

江戸時代の健康指南書「養生訓」のミニ講座付き

日  時 : 2018年3月11日(日)10:30~12:30
定 員 :8名(予定)
講 師 :土橋みゆき
(料理研究家、JHF認定和ハーブインストラクター
日本こよみ暮らし協会主宰)
会 費 : 5,000円(税込)
高校生、大学生は学割対応になります。
持ち物 : エプロン、筆記用具
場  所:サロンエルマール(東急大井町線尾山台駅徒歩7分)
東京都世田谷区尾山台3丁目
お申込みいただいた方に詳しくお知らせします。

お申込み方法:こちらのフォームからお申し込みください。
メッセージ欄に3月のお教室参加希望と入れてください。
https://cms.e.jimdo.com/app/s3217cf1f796fba25/p955509c263d2ce95?safemode=0&cmsEdit=1

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ
●vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方
●vol.3_新年の愉しみ
●vol.4_暦の春
●vol.5春の苦み
●vol.6さの神様
●vol.7 八十八夜と暦の夏
●vol.8 うめしごと
●vol.9 七夕の正しい過ごし方
●vol.10 暦の秋
●vol.11アンチエイジング祈願重陽の節句
●vol.12 秋空が美しく雲映える二十四節気、寒露の頃。
●vol.13 霜降の「柿しごと」
●vol.14 「大雪の過ごし方」
●vol.15 「お雑煮の秘密」
●vol.16 「大根で始める、立春。」

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/