ENJOY!日本茶

ホーム
コラム
> 元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.37 ヨーロッパ遠征2019後編

元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.37 ヨーロッパ遠征2019後編

2020.01.15

みなさんこんにちは!カネロク松本園の松本です。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

それでは先月の続きから
先月はパリのフロマージェリーヒサダ様とロンドンのジャパンハウス様でのイベントをご紹介しました。
パリには3年目のプロモーションになりまして少しづつではありますがカネロク松本園のお茶を扱っていただいているお店も増えてきているんです。
そちらのお店とコラボレーションしてのイベントを行いました。
まずはオデオン地区にあるThé-Ritoires様でのセミナーイベント。
お店は大きくはないんですが内装がとにかく素敵なお茶専門店です。
そちらのお客様にたいして私のお茶作りについてのお話をさせていただきました。
きていただいたお客様が本当にお茶好きなかたばかりで嬉しかったです。素敵なマダムは日本茶についてとても詳しかったり両腕にタトゥーいっぱいのいかついお兄さんが目をキラキラさせて質問をくれました。店主様もとても生産者をリスペクトしてくださっている方で自身のお茶そのものに対する想いと私の茶に対する感想を熱く語ってくださいました。
さらに嬉しいことにこちらのお店では私の燻製茶にKANEROKUという名前で販売してくださっていることに感激しました。普通のお店は仕入れた茶葉を自分のブランドのパッケージングで商品名もオリジナルでつけるところが多いんです。そういったところからも店主様が生産者を大切にしていることを感じました。お店の空間と相まって素敵な時間を過ごしました。

 

 

続いてはみなさまご存知ルピシアのパリ店様。
ルピシア様には燻製茶を手がけ始めてから早い段階でお世話になっています。
パリ店の店長様始めスタッフの皆様にもいつもプロモーションに行くたびにお世話になっています。
今回行って教えていただいた驚きの事実が、パリ店で扱う紅茶の一番人気が私の燻製紅茶ウィスキーなのだそうです。リピーターもたくさんいらっしゃって、さらには燻製紅茶を使用して新たな商品を開発された方まで現れておりました。地球の裏側で認知されて広まってきていることが本当にありがたいです。

 

 

続きましては燻製紅茶を使用してショコラを作ってくださっているLE TROIS様。
レトロワ様のショコラティエ佐野さんはルピシアからもお茶を使用したチョコレートを依頼されていたりサロンドショコラパリでも大活躍のショコラティエさんです。
フランス人ショコラティエからも燻製紅茶ショコラの味はどうやって出しているんだと質問をされるそうで日本の紅茶を使っていると答えると驚かれるんだそうです。ちょっと嬉しい。

 

 

続きましてはKODAMA様。
コダマという名前ですが日本人が経営してるわけでもないお茶やさんです。
でも天井には折り鶴が飾られていたり日本のことが好きなんでしょう。
お客様がひっきりなしに来るんですが若い客層が多いんです。大きなカップにたっぷり出されるお茶をみてあ〜お茶みんな好きなんだなと感じるお店です。
こちらでは燻製紅茶と薫製焙じ茶をお取り扱いいただいています。

 

 

まだまだたくさんご紹介したいところもあるのですが書くのが大変なので最後にフランスの老舗マリアージュフレール様を。
お紅茶好きなマダムはみんなご存知のマリアージュフレール様。その本店がパリのマレ地区にあります。
お茶缶がずらりと並ぶ計り売りの店内。そのカウンターの一番目立つ場所にありました。
SMOKY SAKURAとSMOKY NARA。私の燻製紅茶です。
あのマリアージュフレールに。自分のお茶が。一番目立つ場所に!興奮しました。
戦前日本が釜炒り茶や紅茶を輸出していた時代のことは知りませんが、現在ではマリアージュフレール様が取り扱う日本産の紅茶はカネロク松本園のお茶のみです。
これは自慢させてください。

 

 

国産紅茶の作り手はかなり増えました。趣味程度で作っている方が多いと思います。
でもこれから海外進出を目指す人も増えてくるかもしれません。そういう和紅茶の状況において日本の紅茶も海外で戦える事例になればと思います。

そんな感じで3回目のヨーロッパ遠征のご報告でした。
今後ますます世界に向けて日本茶を、カネロク松本園を広げていければと思います。
応援していただけたらうれしいです!
本年もみなさまどうぞよろしくお願いいたします。それではまた来月〜(๑◕ˇڡˇ◕๑)ノシ

 

 

この車ほしい。。。

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり
●vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!
●vol.24 星付き茶農家になりました
●vol.25 旅ラジ出演!にこやかに喋れるキャラになりたい。
●vol.26 茶器にもこだわるとさらにお茶が楽しく嬉しくなりますよ
●vol.27 洋行帰り松本
●vol.28 インフルにまけんなヨ!
●vol.29 老後は能登に住みたい
●vol.30 カネロクアンバサダーがほしい
●vol.31新茶買ってね?
●vol.32 令和もカネロク松本園を宜しくお願いいたします。
●vol.33 残暑が厳しすぎるざんしょ
●vol.34 浅草ジャパンティーフェスティバルでお待ちしてます!
●vol.35 地紅茶サミット豊橋に出展します。
●vol.36 ヨーロッパ遠征2019前編

この記事を書いた執筆者

松本浩毅日本茶アンバサダー

松本浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。日本茶ゴールドアンバサダー(G19-004)。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com