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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.34 浅草ジャパンティーフェスティバルでお待ちしてます!

2019.10.15

みなさんこんにちは!カネロク松本園の松本です。
やっと涼しくなってまいりましたね。
季節の変わり目、皆様ご自愛ください。
それでは9月の私のご報告をば。

今年の新茶シーズンを終えてから急遽取得することになった資格というか認証がありましてJGAP認証というものがあります。
一般の方には全く知られていない認証制度なのですがお国や大企業の方針でこの認証が茶生産者に一斉に取得を余儀なくされています。
この認証付きで生産された農産物は安心安全に作られたものですよ、ということを自称ではなく第三者によって証明してもらおうというのがグッドアグリチュアルプラクティス・GAPです。世界的にもグローバルGAPやアジアGAPという認証制度があるのですが今回必要になったのは日本国内でのみ有効なJGAP。
内容はといえば使ってはいけない農薬を使っていないか、危険な農作業をしていないか、など全くもって当たり前のことをただただ文書化して作業ごとにチェックをするという正直真面目に農業生産している者にとっては事務処理と費用が増えるだけのものです。
しかしなぜかこれを取得していない茶葉は今後大手が取引をしないという動きになりJGAP取得社は国内の農業のなかでも静岡の茶業者が大半をしめています。
正直な気持ちでは当たり前の作業をやっていますよ、と証明するだけのものに年間数十万円もコストをかけたくはありません。農作業のかたわら作業ごとに記帳をする時間もバカになりません。取得してもいつまで更新するかわかりませんがそういう時代と割り切り勉強をしましてJGAP指導員という資格を取得しました。
気持ちは全然のりませんでしたが資格試験では満点を取ってやりました。

 

 

せっかく取得したので一般の方にも安心安全な農業生産をしている者の認証ですよということを知ってもらえればと思います。
9月14日には久しぶりに青山ファーマーズマーケットの特別催事TEA FOR PEACEに参加してきました。
ファーマーズマーケット自体は4回目、TEA FOR PEACEには2回目の出展です。
主催のかたがたもお茶をもっと飲んでもらいたいという気持ちを強く持っていて今回はお茶を飲むための茶器もたくさん販売されていました。
お客様も以前よりも増えているようでしたしNHKラジオの抜き打ち取材などもありました。

 

 

これからますます盛り上がるイベントになってほしいなと思います。
今回はカネロク松本園のお茶を扱ってくださっている表参道の遊茶さんも出展されていて中国茶をご紹介されていました。遊茶さんの藤井社長様は先日NHKの“世界はほしいものにあふれてる“にも出演された中国茶のエキスパートです。夕食をご一緒して番組の裏話などもきかせていただきました。もちろん勉強になるお茶の話も。
日本茶だけでなく中国茶にも興味がある方は是非一度表参道の遊茶さんに行ってみてください。

9月の25日から秋のお茶刈り、秋冬番茶の収穫を行いました。
大半はペットボトル飲料の原料になる茶葉ですが来年の一番茶のための大切な土台作りでもあります。
今年は気温が高すぎてこれからの気候にも心配が残りますが来年もいいお茶の芽が伸びてくれることを祈ります。

 

 

さて10月19日20日はジャパンティーフェスティバルに出展します。東京浅草で開催されるこのフェスティバルもシングルオリジンティーフェスティバルから数えて何回目でしょうか。間違いなく関東最大の茶の祭典だと思います。今年も大勢のご来場をお待ちしております!
https://teafes.net

それではまた来月〜(๑◕ˇڡˇ◕๑)ノシ

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり
●vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!
●vol.24 星付き茶農家になりました
●vol.25 旅ラジ出演!にこやかに喋れるキャラになりたい。
●vol.26 茶器にもこだわるとさらにお茶が楽しく嬉しくなりますよ
●vol.27 洋行帰り松本
●vol.28 インフルにまけんなヨ!
●vol.29 老後は能登に住みたい
●vol.30 カネロクアンバサダーがほしい
●vol.31新茶買ってね?
●vol.32 令和もカネロク松本園を宜しくお願いいたします。
●vol.33 残暑が厳しすぎるざんしょ

この記事を書いた執筆者

松本浩毅日本茶アンバサダー

松本浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。日本茶ゴールドアンバサダー(G19-004)。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com