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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。

2017.06.04

こんにちは。カネロク松本園の松本浩毅です。
4月の26日から始まり5月の16日まで新茶の製造をおこないました。
今年の一番茶は芽伸びを待ちながらまだかまだかーと収穫をうずうずしながら進めました。

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期間中は雨が少なく収穫が順調に進んでいったのですがやっぱりお茶も植物。雨の降った次の日にはグググッと芽が大きくなったのがわかるんです。
恵みの雨とはよく言ったもので、確かにそうなんです。

新茶後半になってくるとぐったり疲れた身体を休めるにも恵みの雨が欲しくなります。笑

緑茶製造が終わったあとに工場を掃除して農薬不使用の紅茶の製造も行いました。
紅茶も緑茶と同じ茶葉から作られるということを知らない方がまだまだおられますが生の葉っぱは緑色なんです。加工を進めていく中で発酵をさせ紅茶に変化させます。

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今回製造した紅茶はフランスや台湾など海外向けのお茶になります。
そしてそして。烏龍茶製造も行いました。
いろいろやりすぎとよく言われます。笑

烏龍茶は品質の高いものを作るには自前の工場では製茶機械が足りていないために機械メーカーさんの工場をお借りして製造しました。

烏龍茶は発酵の度合いを調整する難易度は高いお茶ですが狙い通りのものが出来ました。
新しい機械が欲しい。。。

現在は二番茶開始までの準備期間中です。
紅茶が混ざらないよう工場をもう一度掃除をしながら同時進行で茶園の管理も進めています。
もうまもなく、六月の十日すぎから二番茶が始まります。

そのまえに六月六日から八日まで東京ビックサイトでインターナショナルティーショーという展示会が開催されます。

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初開催の展示会ということでカネロク松本園は六日のみ出展します。
ホントにいろいろやりすぎかもしれませんが今が頑張りどころです。
私にはまだまだ勉強することがいっぱいです。
勉強するたび勉強が足りないことに気づかされます。
お茶はとってもおもしろい!!

それではまた次回〜(o゚∀゚o)ノシ

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」

この記事を書いた執筆者

松本 浩毅

松本 浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com