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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.1 ごあいさつ

2016.10.04

こんにちは。
静岡県の島田市で茶業を営むカネロク松本園の松本浩毅です。

この度ご依頼をいただきましてENJOY!日本茶コラムへの寄稿をさせていただくことになりました。
まずは私たちカネロク松本園の紹介をさせていただきます。

カネロク松本園は静岡県の島田市、茶所で有名な牧之原台地で6ヘクタールの茶園を栽培しております。

牧之原台地は明治の頃より茶の栽培のために開墾がはじまり、現在では5000ヘクタールという広大な茶園が広がる国内有数の茶産地です。

その大茶産地の中でも当園独自のこだわりをもって茶の生産をしています。

茶園の土壌を採取し分析を行い根拠のある施肥設計をたてることで、その年の環境条件や茶園の栄養状態に対応した土作りを行い、海外輸出にも対応するための世界基準での減農薬栽培や、農薬不使用栽培に取り組んでいます。

世界農業遺産に登録された”静岡の茶草場農法”を創業者、松本毅禄の代より実践しています。

茶草場農法とは山草を刈り取って茶園に敷き込んでいく作業です。それにより、茶樹を育む土が豊かになり、里山を管理することによってそこに生息する貴重な昆虫や植物の生態を守る『生物多様性の保全』に貢献する農法として世界的にその価値を認められ農業の世界遺産に認定された農法です。

 
製造工程も自社工場で行っており、収穫した生葉が新鮮なうちに製造に入ることで品質の良い緑茶に仕上げます。近年では深蒸し茶が主流になっている大茶産地の中で、当園は味と香りのバランスのとれた昔ながらの中蒸し煎茶を製造しています。

毎日毎食、安心して飲んでいただける定番の美味しいお茶。カネロク松本園のお茶がそんな存在になれるよう努力しています。

伝統的な栽培や製造を継承しているだけでなく新たな日本茶にも挑戦しています。

烏龍茶、紅茶といった発酵茶や、茶葉に燻煙を施す燻香茶を提案しています。

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今後は月に一度のコラムを寄稿する予定ですが、私の国内の世界農業遺産の認知を広める取り組みや、燻製を施した燻香茶などこだわりのお茶の紹介、日本茶に関するイベント情報などをお伝えしていこうと考えています。

普段文章を書くことに慣れていませんので読みづらいかもしれませんが皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

執筆中の時期の農作業内容なんかも書いていこうと思います。

9月の末から10月の半ばまで、今は秋のお茶刈りの真っ最中です。

梅雨のような長雨が続きやっと晴れたと思ったら、まだまだ夏!みたいな日差しの中で汗だくになりながら収穫しています。

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季節の変わり目、体調管理に気をつけましょう〜

それではまた(。-∀-。)ノシ

この記事を書いた執筆者

松本 浩毅

松本 浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com