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ユーススコラの茶の木_vol.2_茶摘み

2018.06.20

今年の八十八夜は5月2日でした。
ここ南九州の小林では茶摘みも早く4月24日には終わりました。
八十八夜に八十八の“ばば”(私の母)がお茶摘み,なんて考えながら,のんびりと手を動かします。
天気は良く、茶葉は不揃いながら,手の中には茶葉の香りが広がっていきます。
摘んだ茶葉はすぐ家庭用の蒸し器で蒸し,竹のバラの上でもむと、
クルクルと丸まっていきます。 それを大きいバラに広げて水分を飛ばし、大鍋で乾燥させます。
こうして今年の茶仕事が終わりました。

 

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茶の木が古く、茶葉の量が少なくなり、心配ですが
それでもこの時期、家中に茶の香りが漂い、清々しい気分です。

 

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ユーススコラ鹿児島では今年も“べにふうき”の苗を植えました。
植えた次の日に雨が降ったので、今年は元気に育つでしょう。

 

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学生たちは窯業、パソコン、スポーツ、コミュニケーションとしてメールや電話、映画や美術鑑賞、木工、調理、ジャンベ演奏、農作業などを経験しながら青年期にゆっくりじっくり“自分づくり”を行っています。
私は月に2回、調理の講師として彼らとふれ合います。最初は尻込みしてクラス仲間の後ろに隠れていた学生が、そのうち「やってみる?」という誘いかけに頷いて、包丁を握ったり、喜んで調理したり、試食しながら「しあわせ」とつぶやく姿を見ていると嬉しく、楽しくなります。
お茶にも興味・関心を持ってくれたらいいな、そのためにはどういう取り組みが必要か思案中です。
まずは私と母の作ったお茶を試飲してもらっています。
最澄さんのお茶伝導プロジェクトで、昨年10月21日に蒔いた種が、八十八夜に芽吹いたという、ENJOY日本茶の記事を読みました。
茶の花が咲いて実がなったら、ユーススコラ鹿児島でも蒔いてみたいです。

 

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●vol.1_はじめまして

この記事を書いた執筆者

米衛康江日本茶アンバサダー

米衛康江(よねえ やすえ)

宮崎県生まれ,県北高千穂で育つ。
宮崎大学卒業後県立延岡聾学校勤務,育児のため鹿児島に移住する。
ハーブ・スパイスに興味をもち,自宅で料理教室『Cinnamon & Rosemary』を主宰しています。
スパイスコーディネーター協会 Spice Codinator 取得
オープンガーデン鹿児島『Flower Rondo』に属し,チューリップとアナベルのオープンガーデンを開いています。