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おごじょ茶ん日記 vol.5

2015.12.10

写真(1)

一歩一歩・・・

私にしかできないことが見つかり、家族が頼ってくれるようになり
自然に笑えるようになってきた。

頑張らなくてもいいんだ。
好きなことを仕事にさせてもらって
なんて幸せなんだろう。

肩の力が抜けて、今まで気を使いすぎていたことに気が付く。

私はここで何がしたいのだろうか。
誰の為に働いているのか。

お客様に、一杯のお茶を通して「東八重製茶」の温かさを、美味しさを届けたい。
その為にできることを
精一杯やればいいと前向きに
一日一日を丁寧に過ごすようになっていった。

きっと家族もそんな気持ちで、何十年もお茶を作り続けてきたのでしょう。
だからそこを私が伝えればいいのだ!

自分の考え方が変わったら
今までと同じ生活が、キラキラしてきた。

「感謝」の気持ちを心から感じられ、体も軽くなっていくし、
声のトーンさえも高くなり、元気になっていく、自分自身が好きになっていく。

東八重家では、家族の絆を深める儀式が、毎晩行われています。

それは・・・

「ダレヤメ」

おわかりになりますか?
鹿児島弁で「晩酌」という意味です。

鹿児島では疲れることを「ダレる」と言います。
ダレるをヤメて焼酎を飲む、で、
ダレヤメとかダイヤメと言います。

ここ最近のように寒くなると鍋や焼肉のメニューが増えて
いよいよ毎晩笑い声が絶えません。

父のダレヤメの相手は、彼と私。
「鹿児島は芋焼酎を、一口飲んで回す習慣があるんだよ」
そう言って、父が一口、彼が一口そして私も一口・・・。

どんどん距離が縮まります。

鹿児島に来たばかりのころは芋焼酎は苦手だったのに、
家族との距離が縮まるに連れて飲む量が増え、今では大好きに。

お酒が入ると、
父が必ず昔話をしては、アルバムなどを引っ張りだしてのろけ話。
恥ずかしそうにする母を見て、喜んでます。

ほんとうに仲のいい家族。笑顔が沢山!

家族みんなが心も、体も元気でいるから
思い合い支え合い、ぶつかることもでき、前に進めるのだなぁ・・・。

東八重家の一員に受け入れてくれたこと、
特にいつも支えてくれる彼には感謝!

今の彼があるのは
ばぁちゃん、母さん、父さんの愛情をたっぷり受けて
色々な経験をさせてもらったから。
そのおかげでこんなに優しく包容力があるのだと
家族みんなに感謝感謝!

もっとダレヤメして、
もっともっと家族のきずなを深めていこう。

よかばんじゃ
だいやめは やっぱい
けねが よか。

写真(2)

この記事を書いた執筆者

東八重香織

東八重香織(とうばえ かおり)

栃木で生まれ育ち、縁あって、鹿児島の茶農家の跡取りと結婚。2003年から鹿児島在住。「鹿児島茶」にすっかり魅了され、鹿児島茶を広めると共に、日本茶の魅力を幅広い世代に伝えたく、オーソドックスな日本茶以外に紅茶、烏龍茶など新商品の開発にも力を入れています。世界遺産仙巌園と商品開発した「武士の紅茶」が注目を浴びるなど、少しずつ前進しています。「おいしいね」とたくさんに方にいっていただけるよう、精進していきたいと思います。