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農業女子プロジェクトコラボエッセイ~島根県扇原茶園 佐々木京子さん~vol.5

2016.02.24

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
このところの天候は、寒暖の差が激しく体調管理が大変ですね。
さて、今日は私が最近とても心打たれた、有る出来事を紹介します。
それは、地元の農業関係の委員会でのことです。

写真(1)

1人の男性委員さんからの質問でした。

「学校給食について、子供たちの給食が米飯に変わったのに、なぜ、飲み物はお茶じゃないんですか?せっかく地元にお茶農家があるのに、お茶に変えることは出来ないんですか。」

と、語気を強めて発言されました。

私は、その発言を聞いて、とてもビックリしました。

だって、こんな風に一生懸命
「地元に、お茶農家があるのに!」なんて、言ってもらったことあったかなー?!

本当に、嬉しかったー!!

委員会が終わって、帰り道。運転中の私の目から涙が溢れて、拭いても拭いても、涙がとまりませんでした。
嬉しくて嬉しくて、胸がいっぱいになったんです。

そして、同時に感謝の気持ちが込み上げてきました。

「お茶を作り続けて良かった、いつか、この方に恩返しをしよう。そして、給食にお茶が出る日が、きますように・・・。」

人の温かさに触れた、私の忘れられない出来事でした。

さて、先日のバレンタインデーには「いつも、ありがとう」の心を込めて、手づくりチョコを作りました。
夫と息子は、喜んでくれたか?・・・ふふふ。

写真(2)

写真は、ほうじ茶ラテとハートの形?に並べた煎茶入り生チョコです。
みなさんも、チョコっと作ってみてはいかがでしょう。

今週は、また寒くなるようです。風邪予防には、緑茶でうがいがお勧めです!
喉もスッキリしますよ。
日本茶で、今日も元気にお過ごしください。

この記事を書いた執筆者

佐々木京子

佐々木京子(ささき きょうこ)

島根の港町に生まれて、山の中に嫁ぎ、遠く日本海を臨む場所でお茶の栽培に携わるようになりました。両親は海の仕事でしたので、初めての農業は右も左も分からず年月は瞬く間に過ぎ去りました。気が付けば3人の子供たちも大きくなり、苗木だった茶畑も立派に育ってきれいな緑色の絨毯が広がっていました。ある朝、かまぼこ型の茶の木の畝がモコモコと並ぶその向こう側を、自転車で下っていく息子の背中を見送りながら、ふと足元を見つめて「これが"シアワセ"なのかもなぁ」とじんわり感じたのを覚えています。近ごろでは春に新芽の赤ちゃんが顔を出し始めると、かわいくて愛しくて、「よぉ(よく)顔を出したねぇ」と思わず声をかけてしまいます。毎日ただ無我夢中だった頃には、こんな風に穏やかに思える日が来るとは想像もできなかったけど。今はここで、お茶畑で、日本茶を見て触れて感じて、楽しんで頂きたいという思いでいます。遠くの方にも、うちのお茶でひと息ついていただけたらとても嬉しいです。

農業女子PJ 日本茶アンバサダー協会は農業女子プロジェクトのサポーターズメンバーとして、「ENJOY!日本茶」での情報発信等を通じて農業女子プロジェクトを応援しています。