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狭山茶楽々なお話vol.18 「山梨県立芸術の森の初釜へ茶トリップ」

2019.01.23

2019年はとても暖かく新年を迎えられましたね。
埼玉県所沢市では初日の出をしっかりと拝むことができました。

 

 

新年の縁起物と言えば「富士山」
山梨県富士吉田市では雄大な富士を仰ぎ見て、気持ちを新たにしました。

 

 

ところで、「富士山」と「日本茶」の共通点をご存知ですか?
答えは最後に記すとして…

山梨県甲府市貢川にある山梨県立芸術の森。

 

 

ミレーの美術館として知られる山梨県立美術館もある芸術の森公園。

 

 

この公園内には、茶室「素心菴」があります。

 

 

 

そちらでは毎年、誰でも参加できる「初釜」を開催しているとのことで、初参加してみました。

 

 

「初釜」とは、正月最初に行う茶事のこと。

 

 

床の間の掛け軸の文字も新春らしく「鶴舞う千手の樹」とありました。

 

 

お菓子は羽子板に乗せられて振る舞われました。

 

 

この「素心菴」では、定期的に茶の湯が行われていて、山梨県の茶道連合会に所属する流派が持ち回りでお茶を点ててくれるそうで、今回は「有楽流」の方々でした。

 

 

武士の流れを汲む流派ということで、その昔は帯の左に刀を差していたため、袱紗を右側に挟んでいます。
そして特徴的なのがお辞儀の形です。

 

 

掌を相手に見せるよう両足の外側に付ける形は、珍しいですね。

 

 

 

 

お茶碗も松の柄の縁起物。

 

 

床の間に飾られた「金の亀」

 

 

子どものおもちゃ「ブリブリ」もお正月らしい艶やかさでした。

 

 

初心者でも丁寧に教えて下さり、お茶を頂く、お菓子を頂くだけでなく、華やかな茶道具や雰囲気すべてで新春を味わって、今年初めての茶事を楽しませていただきました。
昨年、女優の樹木希林さんが出演された映画「日日是好日」が公開され、茶の湯の世界に興味を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。山梨県立芸術の森の「素心菴」では、毎月のように茶会が開かれていて、どなたでも気軽に参加できるということなので、関心のある方はぜひお出かけください。私もまたぜひ参加させていただきたいと思います。

最後になりましたが、「富士山」と「日本茶」の共通点は、「左右対称」です。
今年も仕事に育児、家事にとバランス感覚を整えながら邁進していきます。

 

 

《これまでの記事》
●vol.1_春にぴったりのお茶
●vol.2_緑茶・美容活用法
●vol.3_日本茶は弱った時の強~い味方!
●vol.4_山梨の日本茶カフェを訪ねました
●vol.5 cafe Terroir/茶楽
●vol.6 幻の日本紅茶☆@Mofu Mofu
●vol.7 「お茶屋さんが手作りする抹茶生チョコレート」
●vol.8 『山梨銘菓「くろ玉」のできたてを味わえるカフェ』
●vol.9「山梨の老舗和菓子屋さんが開いたカフェ」
●vol.10「新茶を楽しむ♪」
●vol.11「幻の雨畑茶を訪ねて」
●vol.12「日本茶が国際交流の懸け橋に!」
●vol.13 「新春は純白の茶器でお茶どうぞ」
●vol.14 「金(きん)をとりに行って、キンのお茶に出会う」
●vol.15 「知る人ぞ知る新茶まつり」
●vol.16 「狭山茶畑でお茶娘体験」
●vol.17 「秋の甲州・茶トリップ」

この記事を書いた執筆者

鈴木春花日本茶アンバサダー

鈴木春花(すずきはるか)

フリーアナウンサー。元テレビ山梨アナウンサー。ニュースキャスターをはじめ様々なジャンルの番組を担当。 フリー転身後も、TVやラジオ、イベント司会や講演会など活動の幅を広げている。銘茶「狭山茶」の産地・埼玉県所沢市に生まれ育ち、幼い頃から常飲。アンバサダーエッセイ「鈴木春花の狭山茶楽々(さらら)なお話」を連載。
☆「日本茶アンバサダー鈴木春花のお茶どうぞ」インターネット放送局JKNTV放送中!☆