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清水加奈『かぶせ茶農家のひとりごと』vol.41 『新芽すくすく成長しています!』

2020.04.27

なんだかえらいことになってきました。新型コロナウィルス。1月2月は正直他人事だったことが、3月に入り誰もが知っている芸能人の感染等を聞いたり、はたまた自分が住んでいる県や市の感染者が続々と増え、子供達は休校延長、外出自粛と4月に入りすぐ身近なことなんだなと痛感いたしております。

もちろん茶業界も影響出ております。茶農家にとってこれから1年で一番大事な新茶時期をむかえますが、明るい話題はあまり耳に入ってきておりません。
私の住むここ三重県の情勢はと言うと、新茶でさえ市場に出しても問屋さんに購入してもらえるか分からない。一番茶の次に採れる二番茶はもう見込みがないのではとも言われております。
そりゃそうです、国内では飲食店・宿泊施設・観光地などで消費が減り、海外では抹茶ブーム、お茶ブームが話題となっていましたが、輸出がストップ。いつ終息するか誰も正解が分かりませんので、消費が見込めません。
地元産地でも、お茶工場をやめる、茶農家自体をやめるといった声もちらほら耳にします。どの業界でもそうだと思いますが、これが現実。生活していくためには仕方がないことだってあります。

そんな中ですが、茶園に出ると信じられないくらい、いつも通り。

3月には休校中の娘・息子の力を借りて、お茶の苗を4,000本植えました。

 

 

このお茶達が一人前になるころには、子供達も高校生になっているのかなぁ~。

 

 

4月に入り桜が終わるころになると、かわいい新芽が顔を出し始め、すくすく育っております!

 

 

いろんな不安がありますが、茶園の新芽は例年通りとっても元気です。

 

 

青い空に雄大な鈴鹿山脈に、みずみずしい萌緑の新芽!!
新芽に元気をもらいます。

いよいよ新茶時期に突入。
いつも通りの作業と、今だからできることに知恵をしぼり、なんとかこの大変な時期を乗り越えようと思っています。
どうぞ皆さまも、緑茶を飲んで元気にお過ごしください!
『きっとうまくいく。』

 

 

《これまでの記事》
●vol.1三重の茶畑からこんにちは
●vol.2 へぇ~、三重県お茶事情。
●vol.3 かぶせ茶の楽しみかた
●vol.4 「ようこそ!かぶせ茶カフェへ」
●vol.5 「冬の茶畑と茶農家」
●vol.6「ise-chaのある生活」
●vol.7 「お茶植え」
●vol.8「新茶2017」
●vol.9 『新茶無事終了』
●vol.10 『夜のお仕事』
●vol.11 『かぶせ茶氷』
●vol.12 『お茶の品種』
●vol.13 『秋番茶刈り採り中です!』
●14 『滋賀 信楽朝宮へ行って来ました!』
●15 「冬仕事とみえセレクション」
●16「JGAP認証」
●17『四日市イベント@三重テラス』
●18『道の駅 みなみやましろ村』
●19『お茶苗植え 2019』
●20 『新茶 2018』
●21 『一番茶終了!!そして二番茶』
●22 『四日市少年自然の家さんとのコラボ 家庭の日』
●23 『水出しかぶせ茶』
●24『マルシゲ研修旅行』
●25『只今 秋番茶摘採中!!』
●26『子供達のお茶カフェ♪』
●27『子供達のお茶カフェ♪』
●28『2019年スタート!!』
●29『受験生にお茶!!』
●30『今年も植えました!!』
●31『いよいよ新茶です!』
●32『新茶2019 刈りとり中です!!』
●33『二番茶2019 スタートしました!』
●34『今年もやってます!かぶせ茶氷。』
●35『マルシゲ清水製茶の夏休み2019』
●36『東京出張DAYS』
●37『三重の冬の名物、牡蠣食べ放題!!』
●38『お正月2020』
●39 『お茶でインフルエンザ予防』
●40 『マルシゲ清水製茶 オンラインストア スタート!』

この記事を書いた執筆者

清水加奈日本茶アンバサダー

清水加奈(しみずかな)

三重県の専業茶農家(有)マルシゲ清水製茶の長女に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。25歳の頃結婚と同時に就農。2010年に1人でも多くの方に三重のかぶせ茶を知ってもらい、ファンになってもらいたいという想いから『かぶせ茶カフェ』を開業。農業女子プロジェクトメンバー、四日市茶農家女子会メンバー、茶育指導士、二児の母。
★マルシゲ清水製茶HP: http://marushige-cha.jp/