ENJOY!日本茶

ホーム
コラム
> 清水加奈『かぶせ茶農家のひとりごと』vol.25『只今 秋番茶摘採中!!』

清水加奈『かぶせ茶農家のひとりごと』vol.25『只今 秋番茶摘採中!!』

2018.10.20

秋番茶刈り中で・・・その他色々とたて混んでおりまして・・・。ごめんなさい!かなり〆切オーバーです。
今年は本当に台風が多かったですね。被害にあわれた皆様、少しは以前の生活に戻られているでしょうか?幸いわが家はかぶせ茶カフェ駐車場の看板が飛んだり、茶園に倒木くらいですみました。
真夏の猛暑、台風そんな厳しい天候の中でも、今年もお茶の樹はちゃんと秋番茶を出してくれています!ありがたい。
只今、秋番茶刈りとり真っ只中。わが家では1年に同じ茶の樹から3回芽を採ります。この時期の秋番茶が今年最後の刈り採りです。一番茶と二番茶との大きな違いは、かぶせ作業がないこと!!そうです、秋番茶はかぶせ茶ではないのです。新芽はそのまま大きくなり次第刈りとります。新芽に覆いをかぶせたあの真っ黒の茶園は、1年に2回しか見られませんよ!
もちろん、かぶせ茶カフェやファーマーズマーケットなど小売販売の商品は、かぶせ茶カフェ横の「お茶こうば」で製茶しています。

 

 

春や夏はお茶こうばの中は、蒸し蒸しあつ~なのですが、秋番茶時期は気温もだいぶ下がりちょうど良い感じ。相変わらず写真上の蒸し機の蒸気は、お茶エステとして横を歩くたびに、顔にあてています!!感想が気になるこの時期重宝です!!
秋番茶は商品ラインナップとしては「番茶」とそれを焙じて「ほうじ茶」になります!!

 

 

番茶はお手ごろな価格で、毎日がぶがぶ飲めるお茶。根強いファンのお客様もいらっしゃいます。三重県?四日市?の特徴なのでしょうか?昔はお隣のおうちとの境や、畑の境としてお茶の樹を植えておき、家族総出で新芽を手摘みし、庭先でお湯を沸かし蒸気で蒸し、藁を編んだむしろの上で、手もみをくり返し、家族で1年に飲むお茶を手作りされていた家庭が多かったそうです。番茶はその頃の味と似ているらしく、昔懐かしい香りや味がすると懐かしむお客様もみえます。
ほうじ茶は近年、人気がだんだん上がっているような気がします。ほうじ茶のドリンクやお菓子、アイスクリームなんかも増えましたよね!ほうじ茶の魅力はやっぱりこの香り。この香り、日本人なら絶対好きですよね。リラックス効果もあり、カフェインは少ないので、これから寒い夜 寝る前にあっつあっつのほうじ茶を飲み、体の中から温めてベッドに入るのがおすすめです!!

話はガラリと変わりますが、10月は2度おのぼりさんです。
まずは10月18日(木)19日(金)板橋区大山ハッピーロード「ハッピースクエア」に出店します!この2日間は四日市市の生産者が自慢の商品を持ち寄り販売します。はちみつ、イチゴの酢、紅茶、そしてかぶせ茶詰め放題!福引もありますよ。
そして10月23日(火)24日(水)は東京ビッグサイト「フードセレクション」に出展します。食品のバイヤーさんしか入場できない商談会なのですが、全国から美味しい物が集まる商談会です。
久しぶりの東京、新しいご縁が楽しみです♪

 

《これまでの記事》
●vol.1三重の茶畑からこんにちは
●vol.2 へぇ~、三重県お茶事情。
●vol.3 かぶせ茶の楽しみかた
●vol.4 「ようこそ!かぶせ茶カフェへ」
●vol.5 「冬の茶畑と茶農家」
●vol.6「ise-chaのある生活」
●vol.7 「お茶植え」
●vol.8「新茶2017」
●vol.9 『新茶無事終了』
●vol.10 『夜のお仕事』
●vol.11 『かぶせ茶氷』
●vol.12 『お茶の品種』
●vol.13 『秋番茶刈り採り中です!』
●14 『滋賀 信楽朝宮へ行って来ました!』
●15 「冬仕事とみえセレクション」
●16「JGAP認証」
●17『四日市イベント@三重テラス』
●18『道の駅 みなみやましろ村』
●19『お茶苗植え 2019』
●20 『新茶 2018』
●21 『一番茶終了!!そして二番茶』
●22 『四日市少年自然の家さんとのコラボ 家庭の日』
●23 『水出しかぶせ茶』
●24『マルシゲ研修旅行』

この記事を書いた執筆者

清水加奈日本茶アンバサダー

清水加奈(しみずかな)

三重県の専業茶農家(有)マルシゲ清水製茶の長女に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。25歳の頃結婚と同時に就農。2010年に1人でも多くの方に三重のかぶせ茶を知ってもらい、ファンになってもらいたいという想いから『かぶせ茶カフェ』を開業。農業女子プロジェクトメンバー、四日市茶農家女子会メンバー、茶育指導士、二児の母。
★マルシゲ清水製茶HP: http://marushige-cha.jp/