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清水加奈『かぶせ茶農家のひとりごと』vol.13 『秋番茶刈り採り中です!』

2017.10.10

皆さんこんにちは。
暑さ寒さも彼岸までと先人達が言う通り、お彼岸を過ぎてから本当に肌寒くなってきました。昨晩の三重は寒かった~!!思わず毛布を出してしまいました。
気温が下がると、、、あったか~いお茶が恋しい!!

只今、わが家では秋番茶の刈り採り真っ最中。9月25日から毎日秋番茶を刈り採り、加工をしています。

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秋の空ですね~。空気が澄んでいます。
秋番茶は今年最後のお茶刈りです。一番茶は4月下旬~5月、二番茶は6月下旬~7月、そして秋番茶が9月下旬~10月に刈り採ります。
秋番茶は一番茶や二番茶と大きく違うところがあります。それは『かぶせ』の工程がないこと。以前にも書かせていただきましたが、わが家はかぶせ茶を中心に栽培しており、一番茶と二番茶は新芽に覆いをかぶせて遮光し、光合成を抑えて渋みが少ない『かぶせ茶』を育てています。しかし、秋番茶はかぶせずそのまま育った新芽を刈り採ります。

秋番茶の水出しが血糖値を下げる・・・聞いたことありませんか??
この時期採れる番茶は『ポリサッカライド』という成分が含まれています。このポリサッカライド、体内で血糖値の上昇を抑えるインスリンと同じ働きをするそうです。
ただこの成分、どうやら熱に弱いらしく、水出し番茶が良いと言われています。
血糖値が気になる方、家族の健康が気になる方は、水出し番茶ぜひお試しください!!
わが家の『番茶』はたっぷり500g入りで648円(税込)!!

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秋番茶は一番茶や二番茶よりもずいぶんとお手ごろ価格!主婦の立場からすると、お手頃価格で毎日ガブガブ続けられそうですね♪

話は変わりますが、今年も農林水産省さんから1ヶ月間、研修にお越しいただきました!
農林水産省では入省2年目の1ヶ月間、実際に農家に入り、作業や生活を一緒にし、現場を見るという研修があるのです。昨年から受け入れを始め、今年は25歳の梅村さんがお越しくださいました!!
この梅村さん、兵庫県出身で大学時代を京都で過ごし、そこでお茶の魅力にはまってしまったという超お茶大好き人間。
そして本当にお茶に詳しい!!お茶も習われていたらしく、研修にいらしたのにこちらが沢山お茶のことを教わりました。
期間中、茶園での作業はもちろん、催事での試飲販売も一緒にしていただきました。

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子供達にお抹茶も点てていただきました!

梅村さんはお茶のことを話す時や、お茶を淹れるとき、お茶を飲むときなど、お茶に関するときは本当に嬉しそうな表情になるのが印象的でした。
あっ、この人はお茶を楽しんでいる人だな・・・と。

日々の作業や家事、育児で、目の前のやらなければいけないことをこなすことに一生懸命になっている最近の私。
もっとお茶を楽しもう!もっとお茶を楽しむことを伝えよう!という、少し忘れかけていた気持ちを思い出せてくれました。

ENJOY!日本茶。

 

 

《これまでの記事》
●vol.1三重の茶畑からこんにちは
●vol.2 へぇ~、三重県お茶事情。
●vol.3 かぶせ茶の楽しみかた
●vol.4 「ようこそ!かぶせ茶カフェへ」
●vol.5 「冬の茶畑と茶農家」
●vol.6「ise-chaのある生活」
●vol.7 「お茶植え」
●vol.8「新茶2017」
●vol.9 『新茶無事終了』
●vol.10 『夜のお仕事』
●vol.11 『かぶせ茶氷』
●vol.12 『お茶の品種』

この記事を書いた執筆者

清水加奈

清水加奈(しみずかな)

三重県の専業茶農家(有)マルシゲ清水製茶の長女に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。25歳の頃結婚と同時に就農。2010年に1人でも多くの方に三重のかぶせ茶を知ってもらい、ファンになってもらいたいという想いから『かぶせ茶カフェ』を開業。農業女子プロジェクトメンバー、四日市茶農家女子会メンバー、茶育指導士、二児の母。
★マルシゲ清水製茶HP: http://marushige-cha.jp/