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土橋みゆきのハレノヒケノヒ二十四節気vol.16 「大根で始める、立春。」

2018.01.30

早いもので新しい年になり、そして間もなく暦の春2018。
でもまだまだ寒いですね。

和の暦では2月4日が立春になりますが、その前日に豆まきなど悪鬼を払う行事をする「節分」があります。
「鬼は外~、福は内~」
節分とは「季節を分ける」ことも意味しており、
新しい年を幸せに過ごせますようにと願いを込めて豆を私は幼少の頃、父に投げつけていました(笑)

その節分の豆まきの升にみたてたお料理が
「升大根」
私は昆布だしでコトコト味を染み込ませて、煮豆を乗せて作ります。
旬の大根は味が沁みると甘みを増して美味しいですよね。

 

01

 

江戸時代の健康指南書、貝原益軒の「養生訓」でも
大根は万能薬に等しいと言われています。

ちなみに、大根を食べても食あたりをしないことから
「当たらない」ということで
当たらない役者を大根役者というようになったという説もあります(笑)

煮てよし、生で良し、色々な使いみちが出来る大根ですが
今回は、日本酒にもピッタリ、ぐっと温まるレシピをご紹介しましょう。

「酒蒸し大根のウニソース和え」

 

02

 

★★★レシピ★★★
<材料>2人分

大根・・・4センチ程度
ウニ・・・大さじ2
生クリーム・・大さじ1
日本酒・・大さじ2
サラダオイル・・適量
木の芽・・2枚
<作り方>

1.大根を厚さ1センチ程度の銀杏切りにする。
2.フライパンをあたためたら、サラダオイルを入れ、大根を並べる。
3.片面に焼き色が付いたら裏返して、日本酒を入れて蓋をし、中火で数分蒸し焼きにする。
4.蓋を開けたら、大根を裏返し、もう片面にも焼き色を付けて火から下ろす。
5.ウニを別の鍋に入れて弱火にかける。
6.少しずつ生クリームを5.に混ぜて滑らかになるまで、弱火にかけたまま混ぜる。
7.6.の火を止め、予熱であたためておく。
8.4.の大根に7.をかけて、出来上がり。
木の芽など、緑のものを添えると彩りがキレイになります。

日本酒の香りが大根につき、うにソースを絡めるとふわっとした香りの広がりが病みつきになりますよ^^

大根は捨てるところがなく、丸ごと一本いただけるので
エコ料理にもなりますね。
時にはこうしておもてなし料理でも活躍をしますので
是非、ご活用されてみてはいかがでしょうか。

胃腸の負担を軽くし、ダイエットにもピッタリの大根。
今は自然現象の事情で、お値段もかなり高くなっていますが
農家さんが一生懸命育ててくださって無事に収穫された産物ですので
その事情にも寄り添いながらいただくのが一番良いかと思います。

そして、2月は升大根を使ったお料理教室も開催します。
宜しければぜひお気軽にご参加下さい。

福を呼ぶ「立春のおばんざい」養生訓ミニ講座付き。

 

03

 

2018年の春に福を招くために
ほっこり心も暖かくなる、二種のブリ大根を作りましょう。

ひとつは邪気を祓うと言われている節分の升に見立てた大根にブリを添えた、おもてなし用
もうひとつは、家庭でいただく「ふだんスタイル」の二種類をお作りいただきます。
また、2月8日の「事八日」(ことようか)に、無病息災を祈って食べる「運気アップ」効果があると言われている野菜たっぷりのみそ汁も、鰹だしをしっかり取るところから伝授いたします。
和食は出汁の文化。美味しいお出汁で心も体も満たされること間違いありません。

季節の和ハーブドリンクもご用意しております。
また今月から試食タイムに
江戸の健康指南書、ベストセラー書籍「養生訓」のミニ講座も始まります。
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福を招く「立春のおばんざい」
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メニュー(予定)

おもてなし用ぶり大根
ふだん用ぶり大根

青菜の辛子和え
大根ピールきんぴら
鰹だしで作る、お事汁(おことじる)

季節の和ハーブドリンク付き

※メニューは仕入れ状況で変更される場合があります。

日  時 : 2017年2月11日(日)10:30~12:30
定 員 :8名(予定)
講 師 :土橋みゆき
(料理研究家、JHF認定和ハーブインストラクター
日本こよみ暮らし協会主宰)
会 費 : 5,000円(税込)
高校生、大学生は学割対応になります。
持ち物 : エプロン、筆記用具
場  所:サロンエルマール(東急大井町線尾山台駅徒歩7分)
東京都世田谷区尾山台3丁目
お申込みいただいた方に詳しくお知らせします。

東京都世田谷区尾山台3丁目

お申込み方法:メールで承ります。
dobamiyu@gmail.com

件名:2月おばんざい参加希望
本文にお名前とお電話番号をご記入ください。

受信確認後、返信をさせていただいたお申し込み完了になります。
領収書がお必要な方はあらかじめお知らせください。

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ
●vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方
●vol.3_新年の愉しみ
●vol.4_暦の春
●vol.5春の苦み
●vol.6さの神様
●vol.7 八十八夜と暦の夏
●vol.8 うめしごと
●vol.9 七夕の正しい過ごし方
●vol.10 暦の秋
●vol.11アンチエイジング祈願重陽の節句
●vol.12 秋空が美しく雲映える二十四節気、寒露の頃。
●vol.13 霜降の「柿しごと」
●vol.14 「大雪の過ごし方」
●vol.15 「お雑煮の秘密」

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/