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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.27 洋行帰り松本

2018.12.24

こんにちは。
今年も師走をむかえました。
毎年時間の経つのが早くなっています。老いでしょうか。
カネロク松本園の松本です。
11月の活動報告をば。

11月の12日から昨年に引き続きヨーロッパ遠征に行ってまいりました。
お紅茶の国イギリスに二日間。
移動に一日かけてベルギーに寄り道してフランスに。
パリで五日間のスケジュールでした。
まず初のロンドン上陸から。
ヒースロー空港から車でロンドン市街地まで向かう道中でもう素敵。
時代は経っているけれども公園の木々やら古めかしい建物やら映画の一部のような道が続きます。昨年のパリでもそうでしたが実はロンドン二日間のスケジュールは2個くらいしかアポ取りできていた予定がなく大丈夫かなと多少不安を抱えながらのホテルチェックインでした。
実際は予定していた訪問先を回りきる余裕もなく二日間が過ぎ去りました。

カネロク松本園の紅茶をご紹介してくれている抹茶BARにも行ってきました。
主催の方との仲良さそうな写真を載せておきますが私は日本語しか喋れません。
グーグル先生のMAPと翻訳があれば海外でもまぁなんとかなります。
お茶の評判も良いとのことで彼らの今後の展開というか企みなども聞かせていただきました。
面白いことができるといいです。

 

 

 

ティーショップもいくつか巡りました。
ポストカードティーさんではオーナーのティムさん夫妻が暖かく迎えてくださりました。
ヨーロッパで品質の良い日本茶を探そうと思うと実はけっこう難しいと感じていますが、こちらは本当に世界中の良い生産者から直接買い付けてくるような品揃え。
お店自体は大きくはないですがロンドンの飲食業界からの信頼も厚いように思います。
また日本に来る予定があるそうでカネロクの茶園にも来てくれたら良いな。

 

 

 

ロンドンの超有名ブランドといえばこちらフォートナム&メイソン。

 

 

写真の腕が悪いのは申し訳ないですが店がでかすぎるのも悪いと思う。
さらにクリスマス商戦を迎えた店内はすごい賑わいでした。
そんな中、丁寧に話をしてくれた店員さんはなんと富士山スーチョンを知っていてくれました。
そしてフォートナムの売れ筋ナンバー1のアッサムに次いで2位がラプサンスーチョンだというお話にもちょっと衝撃。将来的に富士山スーチョンの可能性をちょっと感じました。

書ききれないのでロンドンは終わり。さらにベルギーもパス。
でやってきました去年ぶりのパリ。
ロンドンの街はカッコいいけどパリの街は素敵。

パリではお茶カフェさんやユニクロ、静岡県とコラボしてのプロモーションを行いました。
マレ地区にあるユニクロの入り口で試飲会をしました。

 

 

 

ユニクロというと日本では僕ら貧乏人の味方のファストファッションのイメージですが、海外だと実は客層が一般人からセレブ層まで幅広いみたいなんです。入り口には警備員までいます。
バックヤードに入ろうとして捕まえられそうになりましたがイベント後にはフレンドリーに挨拶をかわしました。
お客様もみんなフレンドリー。なんかやってるぞと皆さん好意的で楽しくイベントをさせていただきました。

今年は日仏友好160周年ということでパリではジャポニズムと銘打ってエッフェル塔に日の丸が投影されたり日本のプロモーションがたくさん行われています。
静岡県もその一環で観光文化産業とプロモーション事業を開催しました。
その商談会にオマケみたいなものですが参加の機会をいただきました。
商談会はホテルリッツという超高級ホテル。

 

 

 

ホテルも有名ですが中にあるレストランやバーはもう伝説級に有名らしい。まぁ自分には場違いなホテルなのは間違いないです。
パリで活躍する日本人シェフたちとのご縁にもつながりました。

書ききれないほど濃いツアーになりました。
書ききれないのでこのへんで締めます。
基本的にビンゴとか当たらない人間なんですが昨年と今年と、ヨーロッパでの人とのご縁に関してはなんか運があるように感じています。
応援してくれる方々のためにも生産を頑張らないといけないと尚更おもいます。

今年ももう終わりです。
来年には平成ももう終わりです。
ラグビーW杯があってオリンピックがあって万博があります。
世界も日本も茶業界もどんどん変わっていくと思います。
自分の未熟な生産技術と経営能力をもっと向上させないとなと思います。
それではまた次回〜(o゚∀゚o)ノシ
みなさま良いお年を!

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり
●vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!
●vol.24 星付き茶農家になりました
●vol.25 旅ラジ出演!にこやかに喋れるキャラになりたい。
●vol.26 茶器にもこだわるとさらにお茶が楽しく嬉しくなりますよ

この記事を書いた執筆者

松本浩毅

松本浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com