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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!

2018.08.05

こんにちは。
暑い日が続いていますね。
子供達がプールで遊んでいますが混ぜていただきたい。
それでは7月のカネロク松本園です。

オーガニック茶園の収穫と紅茶製造が思ったよりも長引きまして7月上旬までセカンドフラッシュを製造していました。
一番茶と二番茶を合わせてオーガニックの紅茶は今年は400kgほど。
もっと生産量を伸ばしていきたいのですが茶園管理の労働力を考えるとなかなか難しいのが現状です。

 

 

二番茶の収穫が終わって間も無く、17日からは台切り番といって樹高の高くなった茶樹の剪定更新をおこなった茶園のお茶を収穫しました。
4月の中頃から7月いっぱいまでほとんどお茶刈りしっぱなしです。

7月19日は横浜でザ ロイヤルエクスプレスの1周年記念パーティーにお呼ばれしました。
車内で提供される食事と飲料の監修者で同じテーブルだったのですがお隣の席のヴィノスやまざきの種本社長と意気投合してしまいました。
お茶とワイン、扱うものは違っても生産者と流通業者としては大切なものは同じ。
茶葉と葡萄を誰がどんな思いで作っているか、それが大事。
その価値を将来的にも損ねることがないように持続させていくことが大事。
パーティーももちろん素敵でしたが種本社長とのお話もとても素敵なご縁でした。
ザ ロイヤルエクスプレスがますます愛される電車になるよう頑張りたいと思います。
東急電鉄の皆様、車両クルーの皆様ありがとうございました。

 

7月21日・22日は青山国連大学前で開催されたTea For Peaceというイベントに参加しました。
二日間とも猛暑猛暑でしたが出店者もこだわりのお茶を生産している人たちが多く、お客様もお茶好きがたくさんご来場くださいました。
というかあの暑さで屋外のイベントに出向くお客様は本当にお茶が好きな人だとおもいました。
許可を取らないとできないんですがお茶をつかったかき氷を出したかったです。笑
本当にご来場くださいました皆様ありがとうございました。

 

 

7月28・29日は静岡市民文化会館で開催されたクラフトビール&ウィスキーフェアに出店。
お茶農家なのになんで?と思われるかもですが私、お酒も好きなんです。
それも理由ですがクラフトビール、クラフトウィスキーの生産者の話を聞いているとまさしく今の茶業界に必要なのではないかと思う情熱があります。
自分のつくるモノに対する愛情を本当に持っています。
そこに惹かれるお客様もモノに対して愛情を持ってくれているのがわかります。
クラフトティーという言葉はまだ広まっていないけども私はそう呼んでもいい生産者もたくさんいることを知っています。
ペットボトル飲料の原料にするなら収穫量が多ければいい、という業界になってしまったら一生をかけるほど魅力のある仕事ではないと私は思います。

 

 

7月1日にパリで日本茶コンクールが開催されまして出品のお誘いをいただきましたので燻製茶を出品したところなんと3つの部門でカネロクの燻製茶が入賞することができました。
まず焙じ茶部門では燻製焙茶KANEROKU YAKUSUGIが1位を受賞。
紅茶部門がなかったのでその他部門で燻製紅茶KANEROKU SAKURAが2位を受賞。
煎茶部門で燻製緑茶KANEROKU YUZUが3位を受賞しました。
ますますパリが好きになりました。笑
もっともっと世界中の人にカネロクのお茶を楽しんでいただけるよう努力したいと思います。

 

 

2018年のお茶時期はだいたい乗り越えることができました。
まだ収穫は秋もありますがこれからは来年にむけての茶園管理がメインです。
みなさんも熱中症には気をつけてこの暑い夏を乗り切りましょう!
それではまた次回〜(o゚∀゚o)ノシ

 

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり

この記事を書いた執筆者

松本浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com