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ハレノヒケノヒ二十四節気vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方

2016.11.30

「冬至」と聞くとどんなイメージをお持ちになりますか。

一日で一番、昼が短くて夜の長い日なので
なんだか冬の暗くて寒いイメージが強いという方も多いかも知れません。

冬至は毎年12月21日頃(2016年は12月21日)、太陽のパワーが一番弱まる時。
しかし、冬至はそんなネガティブな日ではないのです。
つまり、次の日からはパワーが強まっていくわけですから
明日への希望を見出す日といってもいいのではないでしょうか。

冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」とも言われ
陰の気がきわまって陽の気に帰り、次の日から幸運に向かっていく日とも言われています。
つまり、Tomorow is another day. なのです。

そんな明日への希望を抱きながら冬至の正しい過ごし方をご紹介しましょう。

まず、冬至というと
柚子湯
を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

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お風呂の中で湯気と共に柚子の香りが漂うだけで癒されますよね。
古くから冬至の日は柚子湯に入ると一年中風邪をひかないと言われていました。
その他にも
・柚子は寿命が長く病気になりにくいので、それにあやかって無病息災、長寿を願った。

・冬至→湯治、 ゆず(柚子) と ゆうづう(融通)をかけて、
「お風呂に入って融通のよい明日にしましょう」という意味があった。

などといったお話も語り継がれています。

そして柚子湯と同じくらい運気をあげると言われているのが、冬至の七種(ななくさ)です。

春の七草、秋の七草 はよく知られていますが、冬至は草ではなく、七種(ななくさ)と書き、
いずれも「ん」の文字がふたつ付くことから「運盛り」になって縁起が良いと言われているのです。

冬至の七種は
にんじん(人参)、ぎんなん(銀杏)、なんきん(南瓜)、
れんこん(蓮根)、かんてん(寒天)、きんかん(金柑)

そして最後に
饂飩
これ何と読むでしょう?

うんどん・・ つまり、うどんです。
うどんは運(うん)・鈍(どん)・根(こん)に通じるので
出世するといわれている冬至運気アップ食なのです。

002

そんな言葉の語呂で運気なんて上がるのか・・と思われるも知れませんが
日本には昔から言葉には霊が宿るという“言霊”が信じられており、
「言葉には魂が宿り、良い言葉を使えば運気も良くなる」とも言われています。

最後にお酒やワインにピッタリな蓮根を使った簡単にできる一品をご紹介いたしましょう。

「蓮根とベーコンのオリーブオイル炒め」

003

適当な大きさに切った蓮根とベーコンをオリーブオイルで炒めて、最後にブラックペッパーをかけるだけです。

蓮根は煮物も美味しいですが、オリーブオイルとの相性もとても良い食材で
ビタミン、ミネラルも豊富で栄養価が高く、成人予防、美肌にも良いとされています。
美肌に欠かせないビタミンCは熱に弱いのですが、蓮根はでんぷん質が豊富なので
加熱してもビタミンCの成分が残ります。
また、殆どの栄養成分は糖質(デンプン質)なので、寒い季節も身体をあたためてくれます。

皆様も「悪運リセットDAY」の冬至に柚子風呂で心身ともに浄化し、
運気盛りのお料理を食べて明日への一歩を踏み出しましょう^^

楽しく、美味しく、運気アップ。
これが正しい冬至の過ごし方です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は 新年の愉しみ をご紹介します。

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/