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タイでエンジョイ!日本茶Vol.5_日本茶房の最高峰~明治17年創業の松江・中村茶舗の姉妹店!~

2019.03.07

こんにちは!日本茶アンバサダー タイ在住のTomomiです。
今日は、最近のバンコクのトピックスの一つ『マスク争奪戦』の話題から。
日本ではマスクをつけている人を花粉症の人、インフルエンザ防止の人、等と想像されると思いますが常夏の国タイでは、事情が違います。マスクをしている、と思えば、だいたい日本人女性。たいていは「(お顔の)シミ取りをした後の日焼け防止かな」と思われる人ばかり…。が、今年は違います。マスク着用は日本人だけではなく、タイ人も外国人も。その理由は、微小粒子状物質PM2.5による大気汚染から守るため、です。子供から大人にまで及んでいます。
バンコクの「リアルタイム大気質指標(AQI)」の数値が高い時には「極めて健康に良くない」ということで、学校等では屋外活動(外遊び含む)は禁止になります。その数値は同日の日本の2-3倍に・・・。汚染数値が高すぎて、とうとう、1月末にはバンコクの学校は2日間休校になりました。基本外出はしないよう長男の学校からは沢山宿題がでましたよ(笑)。
(何のコラムだかわからなくなりますが、バンコクの状況を知っていただきたく、まだ書きますよ。)建設ラッシュもあり、ただでさえ渋滞の多いバンコク、皆さんこぞってマスクをつけるので、薬局などの店舗ではマスク争奪戦が繰り広げられていました。最近(2月中旬)では政府の対策もあり、だいぶ騒ぎは収まりましたが、これまでに子供用のマスクを日本から仕入れたというタイ人のお友達が何人もいました。日本のものって頼りにされているのですね。いま日本からバンコクに来る方は、お土産で持ってくると喜ばれそうですね。
 

 

タラート(市場)までマスク売り。ちょっと落ち着いたあととはいえ、こんな雑多な感じにおいてあっても売れます。

 

 

こちらは筆者(笑)。友人は医師から「このタイプだと、2つマスクを重ねてつけないと防げないよー」と指摘されたそうです。マスク2枚重ねって…。後ろは選挙キャンペーンポスター。

マスクしていますと、汗は滝のように出て参ります(笑)が、気を取り直して大気汚染にめげず、今回は連載Vo.1(リンク)に続き、おいしい日本茶を求め、バンコクのお茶屋さんの紹介。今日は中心部のBTSチョノンシー駅へ参りましょう。

 


島根・松江の老舗茶商「中村茶舗」の姉妹店「Chaho Café」がチョノンシー駅近くに2018年8月正式オープンしました。

 

 

こんなところに一軒家!!
チョノンシーといえば都会。道路の先には超高層透明廊下で有名なマハナコンスカイウォークが見えます。(本日もPM2.5 の影響でお空はまっしろに曇っております。→この説明がしたかったのです。)

 

 

都会的な部分とタイの素朴な日常が融合されてとてもいい雰囲気です。

CHAHOのタイ進出は2007年の超有名デパートの店舗から始まっています。
中村茶舗のすごいところは、「日本の茶文化の『うんちく』や『体験教室』、抹茶を点てる『おもてなしサービス』というソフト面での付加価値を提供した」ところです。日本の首都圏に進出せずに海外に出た中村茶舗。王室御用達というのは有名なお話ですが、それはそんな王室の一人、タイ皇太子妃にお茶を差し上げたことから、一気に「Chaho」はブレークしたとのこと。どうしてお渡しできたのか、知りたいなー。(参考:※1)
当店は四代目中村寿男氏の協力をえて、伝統と新しい形をミックスし、タイのオーナーとメニューを考えられたということで、煎茶や抹茶、和菓子の他に、ラテ、フラッペ、抹茶フォンデュなどのような若者向けメニューがあります。
沢山のお客さんが購入に来ていました。オーダーして待っている人もいましたが、お持ち帰りの人が多く、その日、人気だったのは、グリーンティ(名前はJOY 100バーツ)。

 

 

ディスプレイも涼しげですてきです。これなら待ち時間なしです。
筆者は来月日本に本帰国(駐在期間を経て日本に帰任すること、帯同者の帰国も含む)する友人と本気の日本茶を2階のカフェスペースで楽しみました。
まず選んだのはこちら。

 

 

 

DORAYAKI。小倉バター95バーツです。その他にはフレッシュクリーム、チーズクリーム、ミルククリームの種類がありました。
そして本気の日本茶で一服。

 

 

 

おいしいお抹茶に、テンションが高くなりお抹茶のお値段の記載を漏れてしまいました。すみません。

 

 

店舗はこんな感じでくつろげます。写真の奥の電線が気になりますでしょう?タイではまだまだこんな感じの電線が多く、普通なのですよー。ちょっと視界は悪いですが笑。
Chahoのcaféが自体もとても居心地のよいところですが、お持ち帰りの人でお客さんの列が後を絶ちません。

これまで実際に取材をしていて、わかったことですが、お持ち帰りが多いということは、一時的な雰囲気だけではなく、そのお茶そのもの自体を楽しんでいる人が多い、またタイの人の生活にも日本茶が溶け込んでいる、愛されているのがわかります。
一緒にお茶をした友人も、家ではなかなかお茶を飲む機会がなかったけど、改めて飲んでみると日本茶っておいしいと実感。バンコクにきて日本茶の良さを再発見してくれたようです。こんな地道な活動をする日本茶アンバサダーがいてもいいのかな、と思っています♪
バンコクにお住まいの皆様、本格的なお茶と和スイーツを楽しむならこちらへ行ってみてください!デパート内とは違う雰囲気でとてもよかったですよ。

様々な場面でタイでの日本茶熱を実感してきました。バンコクのインターナショナル校では寄付のためのバザーでアイスグリーンティーをカップで売り物として出したら売れたこと、伊藤園のおーいお茶シリーズの麦茶まで買えるようになったことなど、連載には書き切れませんでしたが、この1年でタイでの日本茶浸透を実感してきました。今後もこんな風にお友達をお茶屋さんに案内し伝えることや、インターナショナルの場で日本茶の広報活動ができればなーと思っています。
不定期での連載になりますので、では、またお目にかかれる日まで。

(参考1:)http://tiiki.jp/news/01_news/2510.html
紹介店舗Chaho café  https://www.facebook.com/Chaho-Cafe-1850676494993228/

 

 

《これまでの記事》
●vol.1_タイでお茶をエンジョイするなら①和peace oriental teahouse
●vol.2_チェンライでお茶を楽しむ!①
●vol.3_チェンライでお茶を楽しむ!②
●vol.4_タイ茶(ティー)を楽しむ!

この記事を書いた執筆者

Tomomi日本茶アンバサダー

Tomomi(ともみ)

生まれも育ちも横浜。静岡をルーツにもち、3歳からお茶を飲みはじめる。16年間のサラリーマンを辞し、家族の駐在に伴い2015年タイのバンコクへ。「日本企業や日本のものを応援したい!」「大好きな日本茶ブランドを海外でも伝えたい!」その強い思いから大手人材会社時代に出会った協会理事の影響で、日本茶アンバサダーに。3歳と7歳の男児に翻弄される毎日を送る。趣味は旅行、好きな陶器でお茶を飲むこと。「あたたかい感想をおまちしています」(プロフィール写真:AZUSA Uchida)