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「日本茶アンバサダーレポート山田陽子inシンガポール」Vol.13

こんにちは。シンガポールの山田陽子です。日本食、日本製品があふれるシンガポールですが、今回は特に日本茶葉の流通状況がどうなっているのか、以前のコラムでも触れている部分もありますが、それらをまとめてみました。

シンガポールで日本茶を買いたいと思った場合、主には以下の3つのチャネルのいずれかで購入することになります。

1.ローカル資本のスーパー

2.日系百貨店もしくは日系スーパーの食品コーナー

3.その他のお茶専門店

それぞれのチャネルでどのような商品が流通しているかまとめてみました。

 

1.ローカル資本のスーパー

ローカル資本のスーパーマーケットでも日本茶の品揃えは1つの商品カテゴリーで複数のブランドの商品が手に入ります。ペットボトル入り、缶入りの日本茶また、ティーバックや茶葉まで売られています。日本茶のティーバックは50バックで7ドル(600円強)程度のものや、日本茶葉は200グラムで8ドル(700円強)という価格帯の物が中心です。ローカル資本のスーパーのメインの顧客層はシンガポール人のためか基本的に低価格帯で内容量の多い茶葉のみとなっています。

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2.日系百貨店もしくは日系スーパーの食品コーナー

シンガポールには日系百貨店の伊勢丹と高島屋が進出しています。それぞれの店舗の食品売り場ではローカル資本のスーパーでは購入できない比較的高価格帯の茶葉が手に入ります。高島屋の食品売り場には「福寿園」さんが店舗を出していて、日本の百貨店内店舗に引けを取らない品揃えで商品を展開しています。詳しくは以前のコラムを読んでいただけると幸いです。

★vol.7(福寿園店舗について)

また、少し前に食品売り場をリノベーションしリニューアルオープンさせた伊勢丹オーチャード店では特定のブランドの売り場ではありませんが、日本茶コーナーに複数の比較的高価格の茶葉を取り扱っています。こちらの売り場で特に目だっていたのは伊藤園さんの商品です。伊藤園ブランドの100グラム700円前後の煎茶や500円以下のティーバックなど安価な商品と比較的高価な商品としてペットボトルのお茶でおなじみの福寿園伊右衛門ブランドの茶葉が複数扱われていました。伊右衛門ブランドの商品は煎茶では一般的な煎茶、深蒸し煎茶、かぶせ茶など複数展開されており、価格も100グラム1000円から2000円とその他の商品と比べて高く設定されています。伊藤園以外のブランドではマルモ森商店さんや永尾製茶問屋さんの煎茶など複数が扱われています。また、ゴボウ茶や緑茶のアレンジティーなども複数、取り扱いがありました。

日系のスーパーマーケットとしては明治屋が比較的大きくシンガポールで展開しています。こちらではやはり、伊藤園のプレゼンスが非常に高いです。前述した伊右衛門ブランドから高価格帯のアイテムまで購入できます。

 

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3.その他のお茶専門店

上述のスーパーや百貨店以外にもシンガポールでは「TSUJIRI」などの日本茶ドリンクスタンドを提供している店舗でも抹茶などが購入できますし、日本ではおなじみの「Lupicia」がシンガポール内にて日本と同様の形態で茶葉を販売しています。紅茶中心の品揃えですが、一部日本茶も取り扱っています。その他には先日のコラムでも紹介しましたが、日本食を中心に扱うIPPIN Café Barでもマルモ森商店の茶葉などが購入できます。

★vol.11(IPPIN Café Barについて) 

 

日本茶を購入できる店舗は身近に多くありますが、流通しているブランドは限られているのが現状です。もっと色々なブランドの商品が購入できるようになればいいなと思っています。

それではまた次回!

 

《これまでの記事》
●vol.1
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●vol.7
●vol.8
●vol.9
●vol.10
●vol.11
●vol.12

この記事を書いた執筆者

山田陽子日本茶アンバサダー

山田陽子(やまだようこ)

大学卒業後、日本で就職するも海外での就業の希望が諦められず、2011年末に一念発起し単身でシンガポールへ。現在、在住4年目。言語や文化の違いに戸惑いつつも、ローカルの友人にはJapanese Singaporean と言われる程、馴染んで楽しく暮らしています。昔から、家では日本茶を飲む習慣があり、日本の美味しいお茶を海外にも広めたいと思い日本茶アンバサダーとして活動することにしました。日本茶だけではなく中国茶や東南アジアのお茶文化のレポートも出来ればと思っています。