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「日本茶アンバサダーレポート山田陽子inシンガポール」Vol.14

2017.01.28

こんにちは。シンガポールの山田陽子です。シンガポールは1月末の旧正月に向けて街の装飾が華やかになり、ショッピングセンターはいつも以上に人が集まり賑やかさがましています。人々で賑わう、ショッピングロードのオーチャードロードにあるショッピングモールにオーストラリア企業で様々なお茶を扱う「T2」がオープンしましたので様子をレポートしたいと思います。
「T2」は1996年にオーストラリアのメルボルンで生まれた企業です。約20年で急成長し、現在ではオーストラリアとニュージーランドで約50店舗を展開しています。当社がアジア発の出展先に選んだのがシンガポールで、1月12日にオープンしました。特徴は、紅茶、中国茶、日本茶やハーブティなど世界中のお茶を取り扱っていますが、特に香り付けやブレンドをしたアレンジティーが豊富であること。そして、通りかかった人の目を引き、店舗に足を運ばせる目立つ店舗インテリアと商品プレゼンテーション、おしゃれなパッケージや茶器だと思います。初日に店舗に足を運ぶと近くに通りかかった人が、興味を抱き引き込まれていくのを多く目にしました。

(店頭の様子)

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店頭にはお茶を試飲できるスペースがあり、複数のお茶を試しながらスタッフと一緒にお気に入りのお茶を探すことも出来ます。日本茶の品揃えはそこまで多くはありませんが、抹茶、煎茶、玄米茶、ほうじ茶が揃っており、抹茶についてはフレーバーのついたものもありました。日本ではフレーバー抹茶というものはあまり聞かないので、試飲させてもらいました。現在あるのは、Choc MatchaとCinnamon Matchaで両方試飲してみました。Choc Matchaはカカオの香りがとても強く、味もチョコレートの味がほのかにするのでストレートで飲むよりもミルクと混ぜて飲んだほうが美味しいかなという感じでした。Cinnamon Matchaは香りがシナモンフレーバーなのでストレートで飲んでもいけました。こちらについては購入して友人と一緒に飲んで感想を聞いてみたいと思います。
また、「Sencha ○○」というネーミングのお茶が複数あり、煎茶のフレーバーティはあまり聞かないので、スタッフに日本の煎茶にブレンドしているのか聞いてみたところ、中国茶の緑茶にフレーバーをつけているということでした。煎茶のフレーバーは玄米茶以外イメージしにくいですが、やはりなかなか難しいのでしょうね。
茶器についてもちょっとしたアイディア商品やカラフルでおしゃれな茶器が揃っています。今回、目に留まったのがMatcha Flaskです。保温機能がついた容器に抹茶を入れるカップと茶筅がついたボトルです。抹茶を入れてシャカシャカするとステンレスの茶筅がよりきめ細かい泡を作ってくれるとの事です。今度試してみたいと思います。
今回店舗を訪れてみて、店舗の入り易さやついつい長居してしまう快適さ、そして少し変わったお茶の取り扱いなどがT2が急速に成長した理由なのかと思いました。今後のシンガポールやアジア展開も楽しみですね。
(Matcha Flask とフレーバー抹茶)

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おまけですが、年末年始のイベントが多いときにおすすめの抹茶の楽しみ方をご紹介します。先日、友人宅にてパーティーを行う機会があったのですが、そちらで抹茶を振舞いました。常夏のシンガポールでも、大人数でも気軽に抹茶を楽しむ方法を色々と考えていたところ、以前、日本茶アンバサダー協会代表理事の満木さんから教えてもらった「シャカシャカ抹茶」を出したらいいなと思い出し、実践してみました。
「シャカシャカ抹茶」とは、茶筅で抹茶を点てるのではなくペットボトルなどの容器にお水(もしくはお湯)と抹茶を入れてシャカシャカとシェイクするだけで美味しい抹茶が飲めるのです。今回はアイスでサーブしたので、シャカシャカして氷の入ったコップに注ぐだけ。夕食後、バースデーケーキを食べるときに一緒にサーブしました。イタリアンのケータリングとワインで夕食を済ませた後でしたが、抹茶がいいリフレッシュメントとなりケーキがより美味しくいただけました。

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シャカシャカするのも楽しい!

 

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一度にコップに注ぐだけ!
また、招待した友人は日本人だけではなく外国人も多くいたのでアイスで飲む抹茶にとても興味をもっていたようです。今回のパーティーでお出しした抹茶は、私と同じく、日本茶アンバサダーの高坂さんの会社が出しているオーガニック抹茶を使ったのですが、外国人の方はオーガニックと言うことにとても価値を置いているようでした。味についてはとてもマイルドなのでとても飲みやすいと、何杯も飲んでいるゲストもいたほどです。T2のMatcha Flaskを使うともっと美味しくいただけるかも知れませんね。
それではまた!

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この記事を書いた執筆者

山田陽子日本茶アンバサダー

山田陽子(やまだようこ)

大学卒業後、日本で就職するも海外での就業の希望が諦められず、2011年末に一念発起し単身でシンガポールへ。現在、在住4年目。言語や文化の違いに戸惑いつつも、ローカルの友人にはJapanese Singaporean と言われる程、馴染んで楽しく暮らしています。昔から、家では日本茶を飲む習慣があり、日本の美味しいお茶を海外にも広めたいと思い日本茶アンバサダーとして活動することにしました。日本茶だけではなく中国茶や東南アジアのお茶文化のレポートも出来ればと思っています。